第8章 究極の固体ロケットをめざして

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対策と新たな障害

製造メーカーを含む関係者の努力、2回予定していた第1段の地上燃焼実験の1回目を厚肉ケースを用いて燃焼特性の把握のみに絞る等の方策によって、これによる遅れを最小限に食い止めることができたのは、関係者の並々ならぬ努力のお蔭とはいえ、幸いだった。

その後地上燃焼実験も無事終了し、1996年夏期の打上げを目指して準備を進めていたところ、同年5月の振動環境試験において新開発のFOG(Fiber Optical Gyro)に規定以上のドリフトが発見された。これの原因を同定し、入出力特性をソフトウェアで線型化するという対策を施したため、さらに半年遅れて、1997年初頭の打上げにこぎつけた。特にスケジュールに甚大な影響を与えた事件にのみ触れたが、これまでの逐次改良と異なりほとんどすべてのハードウェアが新規開発という状況のなかで様々な問題を解決しながらの成功であった。

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