第8章 究極の固体ロケットをめざして

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クレームへの対処

NTCにおける一連の燃焼試験シリーズのうち、最初の大規模実験であった上記1段モータ試作1号機の大気燃焼試験では、予想される「轟音と地鳴り」に備えて、担当者としては十分過ぎる程の予告連絡を済ませたつもりであった。にもかかわらず、11時点火による試験直後から、不意もしくは予想を越えた「轟音と地鳴り」に対する一般市民の問い合わせと不満の電話が鳴り止まず、2回線しかない実験場の外線は相模原本所との連絡もままならない程のパンク状態となってしまった。

連絡先の筆頭であった能代市役所においてさえ、折悪しく開催中の定期市議会の議場から地元協力会の会長たる宮越洋逸市長以下少なからぬ市役員、議員が「すわ、日本海中部地震再来!」とばかり緊急避難しかけたという笑い話まであったそうである。

これに懲りて、次回から内之浦の慣例に倣って燃焼試験の開始と終了を音で知らせる花火の打上げと地元浅内地区へのスピーカーによるリアルタイム広報車運行の励行および監督官庁や新聞・TV等報道機関への予告広報活動の徹底に努めた結果、各方面からの叱責は計画完了まで皆無となった。

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