第5章 M-3SIIロケットとハレー彗星探査

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入念な準備

1985年1月5日の打上げに備えて、ロケットの各器材が内之浦に搬入されたのは、前年の11月2日のことだった。器材がすべて揃っているかどうか、リストにもとづいて慎重なチェックが行われる。とりわけ搬入されたロケット・モータは、推薬の超音波検査が念入りに実施される。輸送中にひび割れなどが起きていると、燃えているときに簡単に爆発してしまうからである。

そして作業をしやすいように順序よく並べられた部品を、組立室から整備塔へクレーンで運び込み、下部から次々とロケットを組み上げていく。実際の打上げに先立って、ロケットを組む練習も兼ねて、きちんと作業手順を確認しておくためである。これを「組立オペレーション」という。まだ到着していない本物のハレー探査機の代わりには、ダミーの探査機が積み込まれ、ノーズ・フェアリング(頭部カバー)で蓋がされた。万全を期した準備──こうして組立オペレーションは終わり、いよいよ若干の準備作業を経て、12月24日、クリスマス・イヴの当日、フライトオペレーションのスケジュール入り。そして12月27日、実験班が一堂に会し、全員打合せとあいなった。

M組立室に並んだM-3SII号機の全パーツ

M組立室に並んだM-3SII号機の全パーツ

M-3SII号機第1段モータの整備塔への運搬

M-3SII号機第1段モータの整備塔への運搬

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