第5章 M-3SIIロケットとハレー彗星探査

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噴出するガスとダスト

接近前には、「太陽に向いた側の核表面から一様に氷が溶けて昇華し、ガスが噴き出る。その際にダストも流れ出る」というものだった。しかし少なくともハレーは違った。びっしりと表面を覆ったダストの固い殻は、太陽熱によっても容易には溶けない。表面の所々にある割れ目や溝から顔をのぞかせている氷の部分が太陽にあぶられて昇華した時だけ、勢いよくガスのジェットを噴出しているのだった。水の放出量は最高時で毎秒50トン程度、今回の回帰全体で1,000万トンくらいの減量をハレーは果たした。

ガスのジェットとともにダストも流出する。ガスはすばやく拡散して一様になるが、核の近くのダストは濃淡まだらに分布していることが分かった。そのようなダストのただ中に突っ込んだ探査機たちは、カメラ(ジオット)や太陽電池(ヴェガ)を損傷したし、「すいせい」も2個のダストが衝突して、ぐらりと揺れた。

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