第7章 はじまった大型の国際協力

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数々あった初体験

打上げの2年足らず前、1990年11月26日から翌年の3月19日まで約3ヶ月半にわたって第一次計器合せ・噛合せ試験が行われた。ジオテイルは、それまでの衛星とは次のような点が異なっていた。

第一に、従来の宇宙研の衛星に比べてサイズが1.4倍程度もあることである。これまでは作業をする人の手の届く範囲にある衛星ばかりだったが、それを超えると衛星の組上げ手順にいかに大きな影響があるか、あらためて実感させられた。そして試験に要する時間も従来以上に必要になることもよく分かった。

第二に、速度修正能力800m/sを持つRCS(Reaction Control System)の組上げも、従来にはなかったスケールのもので、このサイズに関連して種々のテストへの影響が生じた。

第三に、科学観測のための電磁干渉対策や汚染防止対策が特に重要になることが、設計の最初の段階から予測された。そこで、サブシステムを単体で試験するとか、計装配線のルートまで細かくチェックするなど、綿密な対応が計られた。

ジオテイル整備風景

ジオテイル整備風景

また、科学衛星に搭載されるプラズマ波動観測装置では、必ずほかの搭載機器からの干渉ノイズが問題となる。ジオテイルよりも前、1989年に打ち上げられた「あけぼの」衛星では、打上げに先立って、各機器からの干渉ノイズ源を特定し、その対策についてかなりの努力が払われた。それによって、電磁干渉適合(EMC:Electro-Magnetic Compatibility)試験やノイズ軽減に対するノウハウが蓄積されたのであった。

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