第7章 はじまった大型の国際協力

カテゴリーメニュー

GEOTAIL──地球磁場の探求者

ジオテイル(GEOTAIL)衛星は、発射予定日より10日遅れて1992年7月24日14時26分(世界標準時)、アメリカ・ケネディ宇宙センターの発射台LC17Aから、デルタII型ロケットによって打ち上げられた。当初投入された軌道は、遠地点高度34万9,985km、近地点高度184.8km、軌道傾斜角28.66度で、打上げ精度は満足すべき結果だった。そのGEOTAIL衛星は、現在も磁気圏物理学の分野で大活躍している。この計画は、宇宙科学研究所とNASAがほぼ同規模の予算を投入した大型の国際協力プロジェクトである。

打上げロケットとしては、当初スペースシャトルが予定されていたが、1986年のあのチャレンジャー事故によって、急遽デルタロケットに変更になった。それまで有人ミッションによる打上げということで、厳しい安全基準をクリアするのに苦労していたが、皮肉にもそれがなくなったのは不幸中の幸いだった。

この打上げロケットの変更、宇宙研の衛星試験装置(磁気シールドルーム、恒温槽)の搬入口拡張などによって、衛星の最大寸法に対しても制約が緩和されることになった。その結果、衛星円筒部の直径を2.1mから2.2mに、また高さを1.5mに増やすことができた。そのため、太陽電池の発生電力にも余裕ができ、3年間の飛翔による劣化を考慮しても、寿命の最後に約340Wを確保できる見通しとなった。

読みかけのページとして記録する

「読みかけのページとして記録する」について