JAXA 宇宙科学研究所 海老沢研究室へようこそ
2024年度, 2023年度, 2022年度, 2021年度, 2020年度, 2019年度, 2018年度, 2017年度, 2016年度, 2015年度, 2014年度, 2013年度, 2012年度, 2011年度, 2010年度, 2009年度, 2008年度, 2007年度, 2006年度, 2005年度

2011年度

森鼻さん、磯くん卒業、齊藤くん退学 (2012年3月31日)

森鼻さんが博士号、磯君が修士号を取得し、卒業しました。齊藤君はD2で退学し、気象庁に就職しました(K.E.)。


上に戻る

パウンドケーキ(2012年3月29日)

写真 Cafe de PLAINの春の新メニュー、パウンドケーキです。 ラム酒に漬けたドライフルーツがたっぷりのパウンドケーキは保存食でもあります。 たっぷり作って、私のデスクの引き出しの中に入れてます。Calorie Restriction実践中の私は、 最近の昼ご飯はパウンドケーキ1枚ですね〜(もちろん朝ご飯は食べませんよ!)。 机の中に残りがある限り、お裾分けしますので、ご予約は不要です。お召し上がりたい方は、 総合研究棟三階のCafe de PLAINまでお越しください (K.E.)。

上に戻る

GSFC訪問(2012年3月15日)

5年ぶりに古巣のNASA Goddard Space Flight Centerを訪問しました。 2014年打ち上げ予定のASTRO-Hのアーカイブ開発をそろそろ本格的に開始する時期で、 その打ち合わせなどが目的です。私のオフィスがあったビルディングはすでに取り壊され、 複数の建物に散らばっていたスペースサイエンスグループ所属の人が、 みんな新しいビルディングに移っていました。でも、私がGSFCにいた1990年代から 主要メンバーはほとんど変わらず、とても懐かしかったです。GSFCの国家公務員は 終身雇用だから当然長くいるわけですが、かつての私のように期限付きのプロジェクトで雇用されている人たちも、 プロジェクトを渡り歩きながら10年以上いる人が多いです。サイエンスでもプロジェクトでもアクティブな研究所だけれども、 それほどあくせくしておらず(19:00には研究所がらがら)、ワークライフバランスが取れていて居心地が良いのですよね。 私もアメリカ時代はのんびり暮らしていたんですけどね〜。GSFCサッカーリーグでは、GOLDチームのゴールキーパーとして 活躍しました(色の名前が付いた8つのチームがあります)。定時に仕事が終わったら、研究所内にある保育園に子供を迎えに行って、 一緒に池の周りを散歩したり…。
今回は、久しぶりに、ベトナムラーメン(Pho)とか、チーズステーキサンドイッチとか、 懐かしいアメリカのジャンクフードを食べてきました。(K.E.)
写真 写真 写真

上に戻る

すざく衛星運用当番@鹿児島県肝付町 (2012年2月25日ー3月10日)

すざく衛星運用のため、鹿児島県肝付町にある内之浦宇宙空間観測所(USC)に行ってきました。ここはX線衛星「すざく」や探査機「はやぶさ」を打ち上げたロケット打上場でもあります。三回目の運用当番でした。今回の運用中に、運良く自分が観測提案を行った天体の観測がありました。普通、X線衛星の観測というものは、観測提案が採択された後、厳密な観測スケジュールが組まれ、そのスケジュールに従って観測が行われます。悪い言い方をすれば、観測提案者の知らないうちに観測が行われ、単にデータが送られてくるだけである、とも言えます。つまり、「観測」であるけれども、観測提案者が観測を行うわけではないのです。地上観測を経験していると、基本的に観測計画から望遠鏡の操作まで自分一人で行うことが多いので、その辺りに一抹の寂しさを感じる時もあります。
しかし、今回は自分が運用当番の時に、自分が観測提案を出した天体の観測が行われました。運用当番では、口径34メートルもの巨大なパラボラアンテナを使用して人工衛星からデータを地上に転送する作業に加え、そのデータを解析して人工衛星自身や観測データに異常がないかチェックをする作業も行います。すなわち、自分の天体をある意味「観測」して、また本当の意味で世界で最初に生のデータを見ることができました。X線衛星の研究では、世界で最初に研究結果を知ることができるのは研究者自身なのですが、取得されたデータを世界で最初に見るのは、実は運用当番なのです。このようなめぐり合わせはめったにありませんので、非常に楽しく、興奮するものでした。(K)
pict pict pict pict pict pict
(上左) 運用中の様子。人工衛星やその検出器に異常がないかモニターをします。僕の天体である矮新星VW Hyiが観測中。 (上中) USC入り口。鹿児島では2月下旬にはすでに桜が咲いていました。関東でよく見かけるソメイヨシノではなく、寒緋桜という種類のようです。色が濃く、花が地面を向いています。 (上右) 週に一日だけある貴重な休日に、内之浦の町を散歩しました。GOGOGO(555)階段という、555段ある階段を上から見たところ。歩いて上まで登るのは大変でした。 (下左) 頑張って階段を登った人だけが見ることができる絶景。この日はあいにくの曇り空でしたが、ここから町を一望できます。実は階段を使わなくても、裏手から車で来れることは内緒。 (下中) 前回来たときはなかったのですが、GOGOGO階段からさらに先が拡張され、1000段階段になっていました。その終着点である叶嶽神社。ちなみにこの山は叶岳といいます。 (下右) 1000段の証拠。この後、叶岳を登ってきた方向とは逆に下っていったら、途中で道に迷いました。携帯電話のGPS機能を使っても、そこは地図にない道。道行くおばあさんに助けてもらいました。

pict pict pict pict pict pict
余談ですが、運用当番終了後の帰り道に桜島に寄って来ました。自転車で桜島一周にチャレンジ。一周40km程度なので余裕だろうと思っていたのですが、予想以上に坂道が多く、なかなか苦労しました。しかし、自転車や徒歩でゆっくりと回ると、道端にあるちょっとしたものに気付くことができて、自動車でさっと一周したのとは違う味わいがあると思います。
(上右) フェリーから見た桜島。 (上中) 旅の相棒。 (上右) 三重県から引っ越してきたという方の自宅前。桜島はいい所だとおっしゃっていました。北回りで桜島を一周しましたので、あと35km。この先、厳しい坂道が待ち受けているとは。。。 (下左) 坂道の例。上りは大変ですが、下りはものすごいスピードが出て楽しかったです。ちなみに、見通しが悪いのは雲ではなく、火山灰が舞っているためです。 (下中) しのぎを削る桜島のLAWSONとFamilyMart。桜島は国立公園なので、建物に景観を損なう色を使うことができないらしく、両店とも茶色(溶岩色)でした。一部ではちゃいローソン、ちゃミマと呼ばれているとか、なんとか。 (下右) 最後に、疲れた足を火山活動によって温められた足湯で癒してきました。

上に戻る

南アフリカ観測その2@南アフリカ共和国 (2011年12月10日ー2012年1月7日)

南アフリカにあるIRSF望遠鏡を使って近赤外線観測を行いました。観測期間は3週間、移動時間も合わせると約1か月間の長旅でした。およそ3年ぶりの南アフリカでしたが、観測所全体が以前の時よりもきれいになっていた印象を受けました。
主目的は、白色矮星と晩期型主系列星の連星系の一つである矮新星VW Hyiを、すざくX線衛星とIRSF近赤外線望遠鏡を使用して同時観測を行うことです。今回の観測では、目的天体が可視光・赤外線域でアウトバーストと呼ばれる突発的な増光現象を機として、すざく衛星で観測を開始するというToO (Target of Opportunity) 観測という、比較的成功することが難しい観測でした。しかし、南アフリカで近赤外線モニター観測を継続的に行い、また、アマチュアの可視光天文家と協力することにより、発生早期にアウトバーストを捕らえ、無事すざく衛星の観測を成功させました。自分の地上観測によって衛星の観測を開始するというのは、非常にワクワクし、また感慨深いものでした。さらに、近赤外線観測も、滞在した期間のうち最も良い条件のときにすざく衛星との同時観測を行うことができ、非常に満足のいく観測となりました。個人的に、こういったタイミングを必要とする物事に対して、上手くチャンスを得ることに長けていると思います。こういう運の要素も、研究を行う上で必要な才能の一つだと思います。(といっても、その運を掴むために、事前に色々と調査を行なって臨んでいるわけですが。)
ちなみに、今回の観測の間、観測所のネットワークが故障する、望遠鏡の操作手順を間違えて望遠鏡が傾く、ドームの調子が不調になり正しい方向に向かなくなる、望遠鏡を操作するコンピューターが謎のエラーを出して止まる、停電が起こる、車のライトを消し忘れてバッテリーが上がる、愛用のバッグが壊れる、シャワーからお湯が出ない、などのトラブルに見舞われ、気が落ち着くことがありませんでしたが、こういったトラブルを経験できるのも、X線衛星の観測では体験できない、地上観測の醍醐味の一つではないかと思います。助けていただいた方々、ありがとうございました。(K)
pict pict pict pict pict pict pict pict pict
(上左) 観測中の望遠鏡。月と一番星と夕方の薄明 (twilight) がきれいです。twilightの光は赤外線の解析をする時にフラットとして使用します。実はこの時、すざく衛星も同時に同じ天体を観測をしています。今回の観測を通じて、椅子を3つ並べて寝るテクニックを身につけました。クリスマス、年末年始を南アフリカで過ごしたわけですが、年越しの瞬間は天の川を見ていました。ちゃんと初日の出も見ましたよ。 (上中) 観測所から見渡す風景。写真上部に見える白い線は飛行機雲です。日本から観測所まで、研究所→成田→中継国でトランジット→ケープタウン→観測所、と移動するのですが、ケープタウンに着く前に観測所の上空を通ります。ここから飛び降りることができれば近くていいのだけれどなあ (それぞれの移動がおよそ2時間、10時間、10時間、4時間かかります)。ちなみに観測所の場所は、ここ。 (上右) 観測所の周りにいる鹿。正式名称はスプリングボックといいます。 (中左) ボルダーズビーチのケープペンギン。 (中中) 犬。 (中右) 今回は、ドバイを経由して南アフリカに行きました。飛行機の便が悪いため、ドバイで半日遊んできました。白い砂浜が眩しいです。 (下左) 世界最大のショッピングモールであるドバイモールの中にある水族館。 (下中) 砂漠。 (下右) ラクダに乗りました。

上に戻る

芋煮@多摩川 (2011年11月13日)

研究とは全く関係ありませんが、東北地方の復興を願って、東大+東北大の同期とともに多摩川で東北の伝統行事である芋煮を行いました。仙台市の広瀬川あたりでよく行われる芋煮では、味噌ベースで豚肉を使用する宮城風、醤油ベースで牛肉を使用する山形風の二種類を作成します。なお、大抵の場合、宮城県で行われたとしても山形風のほうが人気です。今回はこの二種類に加え、バーベキューも行いました。残念なことに、塩コショウを買い忘れ、味のないバーベキューでしたが、見知らぬ人に恵んでもらいました。ありがとうございます。劇的に肉がおいしくなり、人類にとっていかに塩コショウが偉大なものなのかを思い知りました。かつて、人々が塩コショウを求めて大航海に出かけたことにも納得がいきました。(K)
pict pict pict

上に戻る

内之浦当番(2011年11月1日)

鹿児島県肝属郡肝付町にある内之浦宇宙空間観測所へ、5回目のすざく運用当番にでかけてきました。運用当番では、毎日5回、各回約12分間、すざく衛星と交信し、衛星の状態を監視、観測データを取得し、コマンドを送信します。X線観測では珍しく、実際に観測の臨場感を味わえます。最近は、博士課程の学生以上に、1年に1回、1-2週間の割合で回ってきます。
内之浦は、ロケット打ち上げ基地がなければ、日本の漁村の原風景のようなところです。ここ2回の当番では、ロードバイクを持ち込んで、休日に大隅半島周辺を長距離走行するのが習慣になっています。交通量が少なく、道路整備状況もよい(というか、大型トラックなどが少ないので痛まない)ので、快適に走行できます。近くにロードバイクの強豪校である鹿屋体育大があり、一度選手にすれ違いましたが、めちゃくちゃ速かったです。当番さんは、他にもいろんな楽しみを見つけて過ごしているようです。下は内之浦のパノラマ風景。右端の山頂に、実際に運用に使用する20メートル及び34メートルアンテナが見えます(つ)。
pict
上に戻る

ベイクドチーズケーキ(2011年8月15日)

写真 写真 2011年夏,"Cafe de PLAIN"の新メニュー,ベイクドチーズケーキです.ナッツとレーズンも入って,美味しくて栄養たっぷりです.もちろん,マスターの手作りです.本日は大学等連携推進室からのお客様をベイクドチーズケーキとアイスレッドカプチーノでおもてなししました.サマーインターンのM.O.さんは,医学部の二年生.実は私の高校時代の同級生のお嬢様です! 月日が経つのは早いものですね〜.(K.E.)

上に戻る

すざく会議 @ San Francisco (2011年7月20日ー7月22日)

写真 写真 写真
すざくの国際会議が、サンフランシスコにあるSLAC国立加速器研究所で行われました。参加者は海老沢、辻本、齊藤、磯です。国際会議だけあって論文でよく名前を見るような人がたくさんいました。僕(磯)はポスター発表で、英語で説明する初の機会でしたが、なかなかうまく伝えられず助けてもらいました。 ちなみにすざく会議は2年に一度行われ、今回で4回目になります。すざくは日米の協力により製作されたので、国際会議は日本とアメリカで交互に行われます。国際会議が行われるとすざくはトラブルに見舞われるというジンクスがあるようです。すざくは打ち上げられてから約6年が経ちますが、これからもトラブルに負けず頑張ってもらいたいです。(N.I.)
(左)SLAC入り口、(中)バンケットの様子、(右)齊藤さんオーラル発表



国際学会で口頭発表をしてきました。発表の内容に興味を持ってくださった方がおり、また、議論をすることもできましたので、非常に有意義なものとなりました。
さて、会議終了後にサンフランシスコで遊んできました。決して遊びたかったわけではなく、一日余計に滞在すると航空券が劇的に安くなるため、仕方なく遊んできたわけです。そう、仕方なくなのです。アルカトラズ島という、元刑務所のあった島へ観光に行ってきました。この刑務所は孤島であり、さらに周りの海水温が低く潮の流れが速いため、一度入ったら脱獄することはできないと言われていた刑務所だったようです。なお、宇宙研の研究室には、このアルカトラズ島刑務所の囚人規則が貼ってある居室が存在するという噂です。(K)
pict pict pict pict pict pict
(上左) 学会会場へ続く道。アメリカの大学は日本の大学と比べて広すぎました。 (上中) 道中、電車の駅で。 (上右) 昨年研究室を卒業された偉大な先輩のポスター。飛行機にポスターを預けたら濡れていたそうです。ポスターの右側部分、サムネイルだと横倒しになっているので上側ですね。 (下左) サンフランシスコから見たアルカトラズ島。なんとなく不穏な感じで、いい感じ。 (下中) アルカトラズ島から見たサンフランシスコの街並み。シャバは眩しいですね。ちなみに左側に見える橋はゴールデンゲートブリッジではありません。アルカトラズ島から歩いて行こうとしたのですが、意外と遠すぎて道半ばで断念しました。素直に自転車をレンタルしておけば。。。 (下右) 本場アメリカのジャンクフード。LLセットです。500mlのペットボトルを見れば分かりますが、日本のものとは違いドリンクが半端ない量でした。1リットルくらい?。こういう文化の違い(!?)を経験できるのも、大学院生活の良い所かもしれませんね。

上に戻る

すばる観測(2011年6月23日ー6月24日)

写真 写真 写真
6月23日から24日までハワイ島にあるすばる望遠鏡での観測に辻本、森鼻、磯の3人で行きました。これまで近赤外線の撮像観測は行ったことがあるものの分光観測は初めてでした。PIとしてすばるに行けたのはとても嬉しかったです。4200mも高度があるので、高山病にならないか行くまでとても不安でした。案の定、観測開始1時間くらいで頭痛がし始めましたが、常備されている酸素があったので助かりました。鼻からチューブで酸素を送るというあまり人に見せたくない姿になりましたが。磯くんと辻本さんは大丈夫だったようで、自分の体力のなさを実感しました。天文には体力もいるようで、少しは運動しようと思いました。写真は、すばる望遠鏡(一番左)と一緒にとった写真(左)、天体の観測順を相談する磯と森鼻(中央)、マウナケア山からの夕焼け(右)(K.M)。

上に戻る

Romanus Ezeさん(2011年6月23日)

写真 ナイジェリア大学からのゲスト、Romanus Ezeさんが6月始めから宇宙研に滞在しています。 主にすざくのアーカイブデータを使って、銀河面リッジX線放射の起源候補天体の研究を行います。来年の4月まで滞在予定です。いい共同研究をしたいです。日本の生活も楽しんでくれれば良いのだけれども(K.E.)。

上に戻る