宇宙航空研究開発機構
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美笹深宇宙探査用地上局(MDSS)
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Tracking is believing
地熱を利用したロードヒーティングの整備
地中熱ヒートパイプ融雪システムの設置工事
美笹局は標高1580mの位置にありますが、毎年悩まされるのが積雪です。
接続道路に降り積もった雪は地元企業のご協力で除雪して頂いていますが、施設入口の門扉はセキュリティの為、常時閉鎖していることから除雪機が近づけない為、手作業にて除雪を行っています。
これまで門扉付近の雪を何とかしたいというのは担当者の悩みでした。そこでロードヒーティング設備の導入検討を行い、電気や水を使用しない、自然エネルギー100%の地中熱ヒートパイプ融雪システム(株式会社興和製)が美笹局でも有効に働くという結論を得て、導入に至りました。
【地中熱ヒートパイプ融雪システム概要】
2023年11月20日更新
【時系列の作業状況】
融雪したい範囲のアスファルトを切って、深さ20m程度のボーリングを数ヶ所行います。
孔の中に左下のパイプを入れていきます。右下のようにアスファルトを切った箇所に鉄筋を格子状に設置します。
↓パイプの中にヒートパイプを入れ込む様子です。
地中に埋めたヒートパイプを格子状の鉄筋に固定していきます。
↓完成後の外観(長方形のコンクリート部分)です。手前の小さい長方形はグレーチングです。(2023/11/20)
施工した箇所は積雪があっても見事に溶けています。今年の冬から門扉の開閉がスムーズに行われることでしょう。