2024年度 大学院を旅立つ学生からのメッセージ
2025年4月15日 | あいさすpeople
JAXAでは、大学等の行う教育への協力として、国内外の学生をJAXAの現場に受け入れて、研究や実習の指導を行っています。
中でもISASでは、具体的に進む宇宙科学分野のプロジェクトや将来のミッション検討につながる基礎研究をテーマにすることもできます。企画・立案からプロジェクトの終了まで何十年もかかる大規模なものや、大学院時代にすべての工程を体験できる数年単位のものなど、その規模はさまざまです。また、学生としての研究だけでなく、JAXA任期制職員であるリサーチアシスタントに採用され、宇宙機の運用に関わる人もいます。こうした、他では得難い経験をしたISAS受入学生は、宇宙科学分野の研究職だけでなく、他分野含めた民間企業に就職するなど、さまざまな分野で活躍しています。
- 詳細はこちら:大学院生等の受け入れ
2024年度、多くのISAS受入学生が大学院での学びを終えて旅立ちます。学位(博士または修士号)取得者一覧と合わせ、学生からのコメントを紹介します!

國中 均所長、伊藤 大智さん(川勝研)、平田 佳織さん(臼井研)、大杉 歩さん(岡田研)、大上 耕平さん(尾崎研)、吉田 哲也研究総主幹
前列左から
榎木谷 海さん(塩谷研)、両角 聖来さん(矢野研) 【2024.3.31時点】

山田 哲嗣 2025年3月 東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻 博士(工学)
峯杉 賢治 研究室
宇宙研での生活の中では、自身の研究の他、観測ロケットの打ち上げやはやぶさ2の運用に参加させていただくなど、内側から実際のものを見て触れるという貴重な経験をさせていただきました。たとえ基礎研究であっても、変わらず"実現してなんぼ"の心持ちを忘れずに進んでいきたいと思います。
峯杉先生をはじめ、小野田先生、お世話になった方々にこの場を借りてお礼申し上げます。

大杉 歩 2025年3月 東京大学大学院理学系研究科化学専攻 博士課程単位取得満期退学
岡田 達明 研究室
この度博士課程を満期終了退学しました(なので21年修士卒として宇宙研を出ます)。
私ははやぶさ2のサイエンスチーム、TIR(中間赤外線カメラ)担当として研究活動に従事していました。コロナ禍となったことも重なり、宇宙研での生活はまさに波乱万丈なものとなりました。しかしながらそのような中でも、岡田達明先生をはじめ、様々な宇宙研の方々に支えられ、ここまで来られました。本当にありがとうございました。宇宙開発の最先端を肌で感じることができ、はやぶさ2プロジェクトに携われたのは私自身にとってかけがえのない宝物となりました。

柏﨑 未有 2025年3月 東京大学大学院理学系研究科天文学専攻 修士(理学)
海老沢 研 研究室
宇宙研での生活は毎日が刺激的で、学生として衛星開発の最前線に関わる貴重な機会をいただけたことに、深く感謝しております。指導教官である海老沢先生をはじめ、研究室の共同運営者である辻本先生や共同研究者の皆様には大変お世話になりました。また、共に過ごした宇宙研の学生にも恵まれ、非常に充実した修士生活を送ることができました。皆様、本当にありがとうございました。
2024年度 受入学生の進路


榎木谷 海 2025年3月 総合研究大学院物理科学研究科 博士(理学)
塩谷 圭吾 研究室
宇宙研での研究生活は、人に恵まれ、環境に恵まれたかけがえのない5年間でした。宇宙研で過ごす日々の中で、多くの研究者と関わり、自身の目標とする研究者像を掴めたと思います。これからも日本の宇宙開発に貢献するべく、楽しみながら研究に邁進してまいります。最後に、温かく支えてくださった皆様のおかげで、無事に博士号を取得することができました。本当にありがとうございました!