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「ようこう」──塗りかえた太陽像

1991年8月30日にM-3SIIロケット6号機によって内之浦から打ち上げられた太陽観測衛星SOLAR-Aは、軌道投入後に「ようこう」と命名された。衛星の愛称は、翌1992年のISY(国際宇宙年)を意識して一般公募とした。得票上位の「日輪」「卑弥呼」がそれぞれ“抹香臭い”“漢字が難しい”などの理由で除外された後、「かがやき(輝き)」との一騎打ちで「ようこう(陽光)」が選ばれた。決選投票では同数になり、最後は衛星主任の小川原嘉明の決断。以後10年間という太陽活動の1サイクルをフルに稼動して太陽コロナの加熱機構と太陽フレア爆発の謎に挑むことになる、華々しい活躍の幕開けであった。

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