No.200 |
「あすか」 ISASニュース 1997.11 No.200 |
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◇濃いガスに取り囲まれているため今まで観測にかかることのなかったごく初期の原始星からのX線を検出。原始星の研究に,まさに新しい光を提供した。
◇超新星残骸の周辺でたいへん効率よく粒子加速が起っているらしいことを示す証拠を発見。宇宙線の加速の現場をはじめてとらえたものと考えられている。
◇われわれの銀河中心の方向にひろがって見えているX線の中に,冷たい物質が強いX線に照射されたときに出る鉄の特性X線を発見。その特性X線の量を説明するには,われわれの銀河の中心は,今から数百年前,今よりずっと強いX線源だった可能性がある。
◇活動銀河のスペクトル中に,ブラックホールのごく近くで回転している物質から出ていると考えるとよく説明される特異な輝線構造を発見。これは,活動銀河の中心にブラックホールが存在している大きな証拠をもたらしたと言える。
◇銀河団を包む高温ガスの分布を詳細に観測し,高温ガスを拘束するのに必要な重力質量のほとんどは,光やX線での観測にかからない暗黒物質で,その分布にも,銀河団スケールと,より小さな銀河スケールの階層構造があることを明らかにした。
◇重力レンズ効果の見られるクェーサーの手前に,重力源としての,銀河がほとんど見えないのにX線で明るい(高温ガスはある)特異な銀河団を発見。比較的若い宇宙に銀河団がすでに存在していたことにもなり,宇宙の進化の研究に大きな影響を与えよう。
(井上 一)
(紀伊恒男)
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