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小惑星探査機 はやぶさ

「はやぶさ」ビーズ細工

どこへ行くにも、かわいいはやぶさを身に着けていたい。そんな想いから、趣味のビーズ細工を応用してみました。はやぶさ(小)とミネルバは、USBメモリのストラップや、名札の飾りとしても、使いやすいサイズだと思います。また、光り物ですので、おしゃれなチャームのひとつとして、アクセサリーの中にこっそり加えるのも良いでしょう。

はやぶさ(大)&ミネルバ
(太陽電池パドルの端から端まで約6cm)

このシリーズの中で、一番最初に作ったのは、はやぶさ(大)です。本物に似せようと、切り離し可能なリエントリーカプセルや、イオンエンジンのミュートなどを作りこんであります。(ただし、いったん切り離すと、再びテグスで取り付けるのはちょっと無理です)イオンエンジン3台運転だったころのものから、全部消して冬眠中のものなどなど、製作時期の「本家」の状態に合わせて製作したものもあります。ただ、あまりにも複雑なため、製作に10時間程度かかっています。また、二度通し、三度通しして部品を組みつけておりますので、これに挑戦される方には、ピンセットと細い棒が必需品です。細い棒で、二度通しするビーズを引っぱり出し、端から1〜2mmくらいのところをピンセットで挟んだテグスを押し込んでいくわけですが、、、文章でお伝えするのはちょっと難しいですね。

テグスをビーズに通す順番ですが、今のところ、これが最適解かと思われます。ひとつにビーズに通せるテグスの本数が限られているため、複雑なものの製作は、数学パズル的なところがあります。現在のレシピでも、所々テグスが集中して通せなくなってしまう危険性が高い場所があります(特に二度通しのとき)。仕方がないので、私は「回り道」や「網目の中を通る」などの手段に出ることが多々あります。ご自身でより良い解を考えてみるのも楽しみのひとつでしょう。

このはやぶさ(大)とセットで製作したのがミネルバです。実はミネルバちゃんのレシピだけ、一般公開で配ったことがありますので、もしかしたらお持ちの方がいらっしゃるかもしれません。そのときのレシピとはちょっと変わっています。その理由は、ここ数年で手芸店で一般的に売っている竹ビーズの長さが変わってしまったからです。竹ビーズが短くなった分、本物より短くなっております。地球重力の下でも転がりやすいですので、本体の網目の中にテグスを通して、あるいは金属環でひもをつけて管理されることをお勧めいたします。

はやぶさ(小)
(太陽電池パドルの端から端まで約2cm)

はやぶさ(小)は、2007年度の一般公開用の新作です。アンテナをスパングルにすることによって部品点数を減らし、小さくしました。製作時間も1時間程度とお手軽になっております。二度通しの最後にアンテナから出したテグスを玉結びで輪にして、USBメモリに付けるなどの使用法があります。また、はやぶさのスピン状態や姿勢をわかりやすく説明するための模型としての活用法もあります。
持ち歩くのに丈夫。という観点から、今回はテグスを用いて編み上げておりますが、そのため、どうしてもふにゃふにゃしたり、ねじれたりしてしまいます。「びしっ」としたはやぶさをお好みの方は、ビーズ用の細いワイヤーを、太陽電池パネルや、その支柱、サンプラーホーンなどの要所要所に絡めてくださいませ。

文・設計・製作 小野瀬直美
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