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宇宙科学の最前線

2015年12月16日更新

SMILESがもたらした科学成果と課題 JAXAプロジェクト研究員 今井弘二

SMILES(超伝導サブミリ波リム放射サウンダ)は、2009年10月から約半年間にわたって、それまでの大気観測を凌駕する最高精度の観測を実現し、大気科学にさまざまな新知見をもたらしています。本稿では、そのSMILESによる成果のうち二つの研究と次期観測計画の概要を紹介します。
(ISASニュース 2015年11月 No.416 掲載)

2015年11月16日更新

夜空は明るい!? ─近赤外線背景放射の謎をめぐって─ JAXAインターナショナルトップヤングフェロー 井上 芳幸

『ISASニュース』2005年2月号(No. 287)に、松本敏雄氏(JAXA名誉教授、現・台湾中央研究院)が、「夜空は明るい!?─宇宙最初の星の光を探る─」と題する記事を書いている。本稿では、我々が普段見ている可視光の隣の波長域である近赤外線(0.75〜1.4μm)に焦点を当て、松本氏が執筆してからの10年間の宇宙近赤外線背景放射に関する進展および論争を、我々の研究も交えて紹介したい。
(ISASニュース 2015年10月 No.415 掲載)

2015年10月19日更新

ロケットエンジン開発における材料工学最前線 宇宙飛翔工学研究系 研究主幹・教授 佐藤英一/JAXA第一宇宙技術部門H3プロジェクトチーム 主任開発員 堀 秀輔

物質・材料研究機構(NIMS)、産業技術総合研究所(AIST)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)3機関連携による研究協力体制の中で行っている、液体ロケットエンジン燃焼室壁の材料劣化・余寿命評価・非破壊検査に関する最近の成果について紹介します。
(ISASニュース 2015年9月 No.414 掲載)

2015年9月25日更新

「我々の起源」の探索の果てへ 宇宙物理学研究系 宇宙航空プロジェクト研究員 松村知岳

宇宙マイクロ波背景放射(Cosmic Microwave Background:CMB)の精密な観測・解析に基づくインフレーション探索の現状を解説し、「我々の起源」とも言える初期宇宙の探索について紹介します。
(ISASニュース 2015年8月 No.413 掲載)

2015年8月19日更新

液体ホウ素は半導体だった 学際科学研究系 助教 岡田純平/学際科学研究系 教授 石川毅彦

ホウ素は、軽くて硬く、融点が高いという特徴を持ち、宇宙関係ではロケットに用いる耐熱材料として研究が進められています。これまでホウ素は溶けると金属になると考えられていましたが、実際には半導体であることが明らかになりました。ここでは、宇宙実験技術を活用した物性測定について解説します。
(ISASニュース 2015年7月 No.412 掲載)