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設計指針と開発経過
設計指針
M-Vロケットは、以下の指針のもとに設計されました。
- 1990年代後半から21世紀にかけての宇宙科学ミッションに対応する打上げ能力を提供すること
- この打上げ規模での、固体燃料ロケットの価格・単純さにおける優位さを十分に発揮させること
- 全段固体燃料による衛星打上げロケットの技術を洗練・向上させること
- 発射場を内之浦とした場合に保安上の要件を充たす規模であること
- 内之浦をふくめ既存の地上支援設備を最大限利用すること
- 打上げ費用は、宇宙科学研究所(現JAXA宇宙科学研究本部)が年1機の打上げ頻度を維持できるようなものであること
M-Vの開発経過
M-Vロケットの開発に当たって用いられた新しい技術は次のようなものです。
- 第1段と第2段のモータケースに、高張力鋼(HT-230M)を採用したこと
- ファイア・イン・ザ・ホール方式の分離システムに対応する1・2段継手
- 第3段、キックステージのCFRP製モータケースの軽量化
- 第3段、キックステージに伸展ノズルを採用
- ノーズ・フェアリング開頭に新方式を採用
- ロケットの姿勢を検出するためのファイバー・オプティカル・ジャイロ
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![]() 伸展ノズルの伸展試験 |
![]() ノーズフェアリングの 開頭試験 |
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![]() 第3段モータ |
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![]() 1・2段接手の分離試験 |
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![]() 第1段モータ |