JAXA 宇宙科学研究所 海老沢・辻本研究室へようこそ
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2025年度

Marco 歓迎会 (2025年08月21日)

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写真1:集合写真
写真2:お肉
D1の望月です。今回はオランダのデルフト工科大学からインターンで来たMarcoさんの歓迎会のために、味ん味んに行きました! みんなで焼き肉を食べながら、Marcoに質問したり、おすすめの観光地やレストランを紹介しました。
実はMarcoは2年前にインターンで来たBramと同じ大学出身で、友達同士みたいです。 ちなみにデルフト工科大学は、僕と厚地くんでSM8のときに見てきました。 すぐ近くにバーがある最高の大学です。詳しくは過去の日誌を参照してください。
Marcoは12月まで滞在する予定です!研究も観光も楽しんでくれれば幸いです。 来週はJAXAのインターン生もくるということで、歓迎会ラッシュが続きそうです。毎年恒例ですが楽しみですね。
(もち)
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2025 ADASSx(2025年8月1日-5日)

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青い空!カサカサの砂!!でっかいサボテン!!!アメリカ アリゾナ州のツーソンに行ってきました!!
主目的は、ADASSxにてポスター発表を行うこと。ADASSは天文学とソフトウェアに関する国際学会で、毎年11月頃に世界のどこかで開催されています。今回は夏のミニADASSということで“x”が添えてありました。 会場がアリゾナ大学だったこともあり、学生の参加者が比較的多くて嬉しかったです。ポスター発表は人生初だったのですが、たくさんの人からフィードバックをいただき、とても有意義な発表になりました。 口頭発表やデモブースでは、様々な天文台から得られた観測データの可視化・解析を行うソフトウェアツールが紹介され、すごく興味深かったです。UIがちゃんとしてるツールは、初めてでも操作がしやすくて素晴らしいですね。ソフトウェアツール開発の面でも何人かと議論することができ、いい勉強になりました。 学会2日目には、レモン山にてCatalina Sky Surveyツアーが行われ、大きな望遠鏡や観測施設を見学しました。もちろん望遠鏡も素晴らしかったのですが、休憩室にあったブラウン管テレビは私に大きな感動をもたらしました。最初テレビ画面は消えていたのですが、誰かがテレビを叩いたら画面が明るくなって、歌番組が始まったんです。テレビって叩くと本当に直るんですね...!! 私も、調子の悪い家電は積極的に叩いていこうと思います。
8月のツーソンは連日42°超えのありえない暑さだったのですが、湿気がないので意外と生き延びることができました。学会開催中、何度かお天気の話題を振ってみたのですが、世界のお天気事情と、そこから生まれる文化の違いが面白くて、予想以上に盛り上がることができました。
ツーソン観光も全力で楽しみました! 突如カウボーイと遭遇したのが一番の思い出です!! ほかにも、バスや路面電車を駆使してお土産ショップを探したり、ヒッチハイクに成功して砂漠博物館まで連れてってもらったり、念願のIn-N-Out Burgerを食べたり、星が1個も映らないプラネタリウムを鑑賞したり、大量のSaguaroに挨拶したり...。始終るんるん旅ができてよかったー!! 素敵な夏の思い出になりました! (ひよ)

1枚目: 空と砂とサボテンたち
2枚目: ポスター発表!
3枚目: みんなで仲良く夜ご飯、6人誘ったら10人になった。
4枚目: 宿泊したプリンセスホテル。すっごく可愛い!!!
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第55回 天文・天体物理若手夏の学校(2025年7月28日-31日)

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鮫島・厚地さんで、長野県戸倉で開催された夏の学校に参加してきました! 夏の学校は、大学院生が主体となって運営している学会で、参加者のほとんどが修士学生です。 今回の参加者は約300人ということで、こんなに天文をやっている同世代がいるのかと感心しました。 特にXRISMを扱っている人意外と多いなという印象で、全部で7つあるオーラル+ポスターアワード のうち、なんと4つが XRISM 関連の発表だったのが驚きでした(XRISMがすごいのだろうか)。
また、宿は露天風呂が最高でした! 2日目の懇親会のご飯は寿司、刺身、ローストビーフ、天ぷらが食べ放題で幸せでした。
夏の学校は旅行感?が結構あって、同世代の学生たちと研究の話だけではない色々な話ができて、 友達になれるのが素晴らしいですね。
1枚目: 集合写真 2枚目: カードゲームしている写真 3枚目: 鮫島発表中の写真 (さめ)
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第22回 APiP会議(2025年7月22日-25日)

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かれこれ50年近くも開催されている"Atomic Processes in Plasmas" という原子物理学の国際会議が、第22回目にして初めて日本で開催されました。しかも、自宅から5分で行ける都立大での開催とあり、異分野ながら参加を即決。現在、我々はXRISM 衛星の天体観測データを解析しているわけですが、必要な原子データベースが揃っていないことが時々あります。現在、僕が取り組んでいる課題がまさにそうで、仕方がないので Dirac 方程式までもどって自分で数値計算をしています(自分たちが作った観測装置のデータを解釈するために、物理の第一原理まで戻ることを余儀なくされるという状況は、うれしい)。そのためのツールも出回ってはいるのですが、天文分野で使っている人はほとんどおらず、自分でも正しく使っているかいまいち自信がなかったところ、この研究会で同じツールを使いこなしている別分野(主に核融合プラズマ関係)の人を多数見つけ、いろいろアドバイスをいただき、大収穫でした。10年に1度くらい、研究会に出席した結果、思いがけず見える景色が突然広がって研究の方向性が変わることがありますが(前回は8年前の極低温検出器の研究会だった)、今回もそれになりそうです。1枚目は集合写真。知っている人は 1/10 くらいしかいないが、「知っている人の知っている人」は大半だと思われる(こういう状況が景色を広げるのと関係あるのだろうか??)。2枚目はXRISMの最新成果の発表。3枚目は懇親会での八王子伝統車人形。八王子市民を10年近くやっていますが、初めてみました(つ)。
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第8回 XRISM Science Meeting@Leiden+α(2025年7月7日-11日)

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写真1:アムステルダムの旧市街。Bramが案内してくれました。なんと綺麗な街並みでしょう!
写真2:望月さんと登ったビネンホフのタワー。路面電車の走るハーグの街を一望しました。
写真3:ライデンの街を巡った後、小川さんの案内でディナーへ。初めてオイスターカクテルを頂きました。
写真4:Scheltemaでの発表の様子。

Goedendag!!M2の厚地です。日本では天の川に鵲の橋がかかる七夕の日、僕は遠く1万km離れたオランダの地でXRISMの国際会議に参加し、人生初の海外を全身に感じていました。
空港を出て電車で十数分、首都アムステルダムにて、JAXAでのインターンで時間を共に過ごしたオランダ人のBramと丸一年ぶりの再開を果たし、それから会議の前日の7月6日は、アムステルダムの古都情緒に溢れた街をBramの案内で巡るという、何とも贅沢なツアーを楽しみました。王宮やダム広場、海運博物館の大きな建物に圧倒されては、オランダ名物だという大きなパンケーキやアップルパイの店に寄り、世界遺産にも登録されている大運河をボートで下りながら、築数百年の建造物が立ち並ぶ旧市街を肴にハイネケンのビールを飲んだ一日は、一生忘れ得ぬ思い出です。
翌7月7日と11日はSRONにてスプリンターミーティング、中日の8日から10日がScheltemaという会場での本会議という変則的な日程でした。発表の休憩時間にかごに入ったパンが出て、初めてお会いする海外大学の研究者の方々と円卓を囲みながら、ポスター発表のフィードバックをいただくがてらにデータ解析手法の議論を交わしました。非常に有意義な5日間でした。昼と夜の休憩時間は、研究仲間の皆さんとレストランを巡り、オランダ人の常食であるサンドイッチやパンケーキからオランダ名物のニシンを使ったコース料理に地酒、そして寿司まで、オランダの街を五感の全てで楽しんで回りました。
初めての外国は驚きと感動の連続でした。オランダは高緯度のため、夏は夜の10時になっても空が明るく、夕方の5時に仕事を終えた人々は河のほとりのパラソルの下で日が沈むまでお酒を飲み交わしています。最終日に再びBramと会ったときは、彼の出身校であるデルフト工科大学の学生の皆さんとビールやワインを飲みながら、オランダでの思い出やヨーロッパと日本の文化について語り合いました。フェルメールの生地でもあるデルフトの、すっかり真っ暗になった天の原を振りさけ見れば、三笠の山に出でし月はきれいな満月でした。彼方の地で夜空を見上げると、日本が恋しいような、帰りたくないような、こんな気分になるんだなあと思えたのがこの旅の一番の思い出です。本当に楽しい5日間でした。 (なぎ)


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ここからD2望月です。ライデンでの研究会では、自分のポスター発表を行いました。 自分は研究議論とSRONについて書こうと思います。 対面の研究会では、発表するだけではなく、参加者と雑談や研究の議論をすることがよくあります。これにより今後の研究への道筋をつけたり、研究上の問題を解決したりするわけです。 私は、研究会に行く前に議論したい人とアポイントメントをとり、実際に4人の方と研究の議論をしてきました。 たとえば、私は、光と物質との相互作用を計算する輻射輸送を計算するコードを用いた研究を行っていたのですが、コードが想定通りに動かないことがしばしばあります。この場合、コードのマニュアルを当然読むのですが、それでも解決できないことがよくあります。そこで、コードの開発者たちに直接聞くことで、解決の糸口を見つけることができました。
この議論の際に、立ち寄ったのが、オランダの宇宙機関であるSRONです。 SRONの中はとても綺麗で、コーヒーマシンが各階にあり、自由に飲むことができます。 さらに、コーヒータイムの時間があり、集まって雑談をしたりしました。 こうした時間は、他の研究機関でもあるそうですが、ISASにはないので羨ましかったです。 私は、実験ではなくパソコン一つあれば研究ができるのですが、研究環境をたまには変えることも刺激に繋がり、良いなと思いました。 観光については厚地くんが紹介するはずです! (もち)
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ここからD3栗原です。ライデンでの研究会では、自分のポスター発表と系内コンパクト天体カテゴリの恒星観測成果のレビューを行いました。 (注:XRISMではサイエンスカテゴリとして4つのグループがあり、I.銀河系内か系外か、II.およそ点源か広がった天体か、によって分類されます。 他のカテゴリの天体例をあげると、例えば超新星残骸は系内広がった天体、活動銀河核は系外コンパクト天体、銀河・銀河団は系外広がった天体、といった具合ですね。)
研究会の詳細はすでにいろいろ書いてくれているので、自分は欧州宇宙機関ESAのESTEC(European Space Research and Technology Centre)訪問について少し書こうと思います。 ESAはヨーロッパ各地に拠点を持っていて、ESTECはその一つ。ライデンからバスで30分ほどのノールトウェイクに位置し、主に宇宙プロジェクトの設計・開発・試験を担っているとのことでした。 太陽研究者でお友達のAndyの紹介で、太陽グループ+ゲストの人たちと議論させていただきました。またOGの富永さんを初め、研究室メンバーと共同研究しているBert(こちらの日誌参照)とも初めましてをしました。 何より衝撃的だったのは研究機関の中にバーがあること(!)。ミーティング中、人々がしきりに「○○時にエスケープする(逃げる)」という表現を使うので、ここではみんな遅くまで残って仕事するのが標準なのかな~なんて思っていたのですが、なんとESCAPEという名前のバーに行くという意味でした!(写真1:ESTECとかけているのかも)  軽食をつまみながら和気藹々と議論が盛り上がり、楽しかったです(写真2)。ともあれ、自然に恵まれ、うるさすぎず過疎過ぎずのオランダの街は、研究するにはもってこいな環境に映りました。(みき)
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ここから辻本です。ライデンはオランダ最古の大学を擁し、教科書に出てくる多くの有名人がいます。天文学(写真1枚目は旧天文台)では、Oort, van de Hulst (中性水素21cm線の発見)、Hertzsprung (HR 図の H の人) 、de Sitter、物理学では Lorentz、Kamerlingh Onnes (超電導の発見)、Ehrenfest、Uhlenbeck と Goudsmit (電子スピンの発見) などなど。我々は、超流動ヘリウムを使った XRISM 衛星の分光器で、天体からのスペクトルの spin-orbit coupling の微細構造線を分離する研究をしているわけですが、その科学的系譜の水源のいくつかがこの街にあるわけです。
研究会の次の日は、電車でベルギーのリエージュへ。午前中は、共同研究者の Naze さん、Rauw 教授と1年ぶりの再会です。お二人と別の共同研究をしている石田研D3の宮本さんも同行してくれました(2枚目)。僕は、出国直前に XRISM で観測されたデータを当日ギリギリでまとめ、結果を共有しました。約50年来の謎を解決する決定的な結果になっていそうで、急いで論文にしないといけません。宮本さんもお二人とじっくり議論できたようでよかったです。午後は、欧州最大の衛星試験施設である CSL へ。今回は LiteBIRD 衛星の地上性能検証試験の相談に行きました。約10年先になりますが、ここでの試験がプロジェクト最大の山場になるので、現地の豊富な経験をできるだけ取り込むように議論しました。写真3枚目は、我々の LiteBIRD 衛星の先代にあたる欧州 Planck 衛星の熱真空試験をしたチャンバー。隣にいるのは、我々の XRISM 衛星の後代にあたる Athena 衛星のゲートバルブの主任技術者である Terrasa さん。
天体物理学研究でも、衛星開発でも、国や世代をまたいで知見を継いでいくことに貢献しているという実感が強く得られた出張になりました。おまけ。写真4枚目は、我々の研究でもよく使う欧州 XMM-Newton 衛星のX線望遠鏡の鏡の一部。CSL で宮本さんとお土産にもらって手荷物で持ち帰ったところ、空港X線検査も税関申告も問題なく、無事持ち帰りに成功しました!(つ)
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Hinode 18 / IRIS 16 meeting (2025年6月23日-27日)

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先の日誌で知らぬ間に後輩たちから幸薄い認定されてました,,,D3栗原です。 そんなことはさておき、英国ロンドンにて開催されたHinode 18 / IRIS 16 meetingに参加してきました(写真1は受付でもらったクッキー)。 新潟でのHinode 16 / IRIS 13(こちらの日誌参照)以来、2年ぶりに参加した太陽コミュニティの学会です。 今回はXRISMで初めて観測した恒星フレア解析結果をお披露目しました(写真2)。ただでさえ太陽観測装置使ってないうえに、 最終日・最後のtalkだったので、聴衆が残ってくれているかは少し心配でした。でも事前の宣伝の効果もあり(?)、 質問もたくさん出て一安心です。特に、論文で名前だけは知っていたような有名人からお褒めいただけたときは、大学院生冥利につきますね。 自分の発表以外でも、進んだ太陽研究に関してChatGPTの補助をもらいながら講演を聞いたり、共同研究者の人と最近の成果を見せあったり、 毎晩新しい人たちとご飯に行って人脈を広げたり、楽しかったなぁ。この学会は会期中朝9時から夕方17時過ぎまでみっちりtalkや poster sessionが組まれていて、一週間を終えて疲労もいっぱいですが、小規模国際学会いいなって改めて思いました。 また、学会出張の楽しみ比重が修士のころに比べて、「おまけの観光」から「幅広い人との研究議論」に移っているのも、 成長(と加齢)を感じられて少し嬉しいところであります。

観光面での個人的ハイライトはBig Benかな(写真3)。そして学会後は、Harry Potterシリーズの9と4分の3番線で有名な King's Cross駅からeurostarに乗ってオランダへ(写真4)。SRONにて、再来週やってくる他のメンバーたちを待とうと思います。 (みき)
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栗原さん論文受理&内々定お祝い会(2025年6月13日)

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栗原さんのお祝い会を行いました! 日頃から高い徳を積み続けている栗原さんですが、なぜかそうやって積み上げた徳を自分から壊してしまうことも多いんだとか(?)。 変な人ですね。今回はしっかり積み上げた徳が成就して嬉しい限りです! タイトルにもある通り、論文受理&内々定のダブルお祝いでした。 自分も現在論文執筆や就活の大変さを味わっており、二つともしっかり完遂させた栗原さんは本当にすごいなと思います。 お疲れ様でした!
場所はOh God、ピザがとても美味しかったです。 厚地さんが頼もうとしたチキンが海老沢さんにリジェクトされてましたが、チキンもとても美味しかったですよ! また行きましょう!
また、今回は社会人の富永さんと柏崎さんが来てくれました。 お二人とも変わらず元気そうで何よりです。またいつでも研究室飲み会に顔出して欲しいですね。
次回の飲み会は、大型新人鳥海さんが幹事ということでとても楽しみですね! それではまた!
(さめ)
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鮫島さん入学、鳥海さん配属 (2024年4月1日)

東京大学から鮫島さん (新M1) が修士課程学生として進学しました。まだ芝浦工業大学から鳥海さん (新M2) がJAXA受託指導学生として研究室に入りました。(K.E.)


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