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No.221 |
ISASニュース 1999.8 No.221 |
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私は,1990年に「はるか」のPM設計が始まったときから,システム設計担当としてこのプロジェクトに参加し,1997年2月の打ち上げに至るまで,「はるか」一筋(演歌みたいですね)の生活でした。 科学衛星プロジェクトの良いところ(やりがいの有る所)は,達成すべき目標が非常に明確で,各人がその目標に共感できるところでしょう。 「はるか」のプロジェクトのメンバーも,個性豊かな先生方,色々な企業文化を持ったメーカー人の集まりで,本来,なかなかまとまりにくい集団のような気がしましたが,世界初の宇宙電波望遠鏡を作るという明確な目標に共感した人が集まったことで,メンバーのベクトルは,0.01度の指向精度で,揃っていたと思います。 その成果が開花したのが,なんと言っても,打ち上げ後まもなく行われたアンテナ展開オペレーションの成功でしょう。 大型アンテナ,姿勢,熱,システムの各チームが相互に信頼しあっての連係作業は完璧で,アンテナが完全に展開した時の感激は今も忘れられません。 (日本電気・萩野慎二) |
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