[ English Page ]

今年も、アストロダイナミクスシンポジウムの講演募集の時期となりました。おかげさまで、今年は第31回目を迎えます。あいにく、新型コロナウイルスの影響で、外勤や出張が思うにまかせない状況が続き、また集会の開催も不自由な状況にあります。今年も、昨年同様、オンラインでの開催とさせていただければと考えます。

宇宙開発が高度化し、ロボティクス、編隊飛行、月・惑星探査などと、応用力学に基礎をおきながらも、航法・誘導・制御の研究領域でもあるアストロダイナミクス分野の重要性は、ますます高まっているように思います。JAXA等のプロジェクト関係者が、大学や、研究機関の方々と、各種の研究課題を話し合い、理論の応用を模索することは大いに有意義であると考えております。われわれアストロダイナミクス関係者としては、ときには、純粋に研究・技術論議に時を過ごす機会を確保したいものと考えております。

昨年度は講演数が60件、参加登録者数も150名を数え、大変に盛況でした。今年度も、発表時間の確保を第1に、1件あたり30分間を確保し、十分な発表時間と質疑時間を用意して、満足のいただける量の後刷り集を掲載する方針でおります。内容は、できるだけ構想やシステム記述様の総論的なものは避け、地味ながらも基本的な研究・技術課題に焦点をあてて取り組みたいと考えております。未完成あるいは途上の研究・技術発表も多いに歓迎したいと思います。大学院生や若手技術者の方々の参加も期待しています。後刷り集は英語にて掲載いたしますので、以降の国際学会への投稿の準備の機会としても活用いただければ幸いです。なお、掲載、公開に問題のある方の原稿につきましては、掲載内容を制限いたしますので、あらかじめお申し出ください。

当シンポジウムは既発表の内容でも発表を受け付けます。後刷り原稿は全員提出を原則としていますが、著作の関係で、当シンポジウムのリポジトリに掲載しないことを希望することも可能です。アストロダイナミクスでは著作権の譲渡を求めません。留学生の方にも積極的にお申し込みいただければと思います。

なお、昨年まで長年当シンポジウムの幹事をされてきた川口淳一郎先生のご退官に伴い、幹事メンバーも世代交代いたしました。今後とも、当シンポジウムがアストロダイナミクスコミュニティの発展・活性化に貢献できるよう努めてまいります。引き続き皆様のご指導・ご鞭撻をどうぞよろしくお願い致します。

【世話人】松永三郎(東工大),大塚敏之(京大),神谷俊夫(NEC),吉河章二(三菱電機),外本伸治(九大),山田克彦(大阪府大),上野誠也(横国大),吉田和哉(東北大),中谷一郎(JAXA名誉教授),久保田孝(JAXA),吉川真(JAXA),張替正敏(JAXA),岩田隆敬(JAXA), 橋本樹明(JAXA),石井信明(JAXA
【幹事】 津田雄一,川勝康弘,佐伯孝尚,森治,尾崎直哉,高尾勇輝 (JAXA)

開催日

2021年7月26日(月)〜 27日(火) 9:00~18:00 JST

開催場所

オンライン開催(Zoomミーティング)
Zoomに事前登録の上、下記のマニュアルに記載のリンクからお入りください。

マニュアル

参加登録・準備等については下記を参照してください。

プログラム

【一般講演】

【特別講演】

  • 7/26 12:30-13:10 横小路泰義 先生 (神戸大・機械工学)
    「テレオペレーションの過去,現在,未来」
  • 7/27 12:30-13:10 山田哲哉 先生 (宇宙研・宇宙飛翔工学)
    「はやぶさ2サンプル回収カプセル:再突入飛行とその回収」

※ 特別講演は、各日のZoomのメインルームで開催します。

講演申込

【申込期限: 2021年6月30日(水) 2021年7月7日(水)】
下記のURL(シンポジウムシステム・外部サイト)よりお申込みください。
https://www.qs-conductor.com/JAXA_CIS/login.aspx
[ご注意]
申込フォーム(エクセル)は、必ず、シンポジウムシステムからダウンロードして利用してください。申込みに際しユーザ登録が必要になります。利用者マニュアルをご覧ください。
利用者マニュアル

開催概要・
講演募集テーマ

下記のテーマを中心に、発表を募集します。発表は日本語ですが、講演スライドは英語を推奨します。一部、外国人のセッションが設けられる可能性があり、英語発表をお願いする場合があります。

  1. 宇宙ロボティクス。マニピュレータ、ドッキング。
  2. 衝突を含む多剛体系の運動。
  3. いわゆる衛星の姿勢・軌道運動。およびそれらに関した制御、同定問題。
  4. 柔軟性を考慮した衛星のダイナミクス。LSSのモデル化。LSSの制御問題。テザー。構造物の同定問題。LSSのロバスト制御。
  5. スペースプレーンの飛行力学、制御。再突入時のダイナミクス。エアロキャプチャ、エアロブレーキなど空力的な軌道制御。
  6. 軌道の最適化問題。軌道計画、ミッション解析。
  7. 深宇宙探査機の軌道決定、航法。光学航法。エンカウンタ時の航法、誘導。
  8. 上記の諸問題に関連する、地上シミュレータ実験。制御実験。
  9. 月・惑星探査ミッションに必要な探査機・ローバ・地上支援システム。関連するロボティクス、画像処理、AI、センサ、情報処理、制御、着陸。
  10. フォーメーションフライトに関わる航法、誘導、制御問題。
  11. その他
講演原稿について

講演集は後刷り(英語)となります。
シンポジウムシステムに各自ログインし、 リポジトリに同意(チェックボックスにチェックを入れる)後、原稿をアップロードしてください。
講演原稿の締切日:【2021年11月30日(火)】
原稿執筆要領は以下を参照ください。
原稿執筆要領

問合せ先

JAXA宇宙科学研究所 木下 美夏(事務局)
TEL:070-3117-7031
FAX:042-759-8322
E-MAIL:astro_secretary@jaxa.jp