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L-4Sロケットの5号機は、1970年2月11日、日本で最初の衛星を地球周回軌道に送りました。この衛星は、ロケット発射場のある大隅半島の地名に因んで「おおすみ」と名付けられました。
L-4Sロケットは、ミュー(M)ロケットの衛星軌道投入技術を検証するために計画されたもので、4段式の全段固体推進剤ロケットです。しかし軌道投入の成功までには数々の困難に出会い、日本初の人工衛星が軌道に乗ったのは5度目のトライアルでした。初の衛星「おおすみ」の重さは24kg、地球周回軌道は長楕円で、近地点350km、遠地点5140kmでした。
「おおすみ」は加速度と温度計しか搭載していませんでしたが、その後の日本における宇宙科学の発展への道を拓いたのでした。
L-4S-5ロケットによって打ち上げられたミッション
機体データ
第1段 | 補助ブースタ | 第2段 | 第3段 | 第4段 | ||
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全長 | m | 16.522 | 5.772 | 8.141 | 4.067 | 1.104 |
重量(点火時) | kg | 9399.0 | 1005.0 | 3417.6 | 943.1 | 111.0 |
重量(燃焼終了時) | kg | 4507.0 | 381.0 | 1562.5 | 394.9 | 23.05 |
推進剤重量 | kg | 3887.0 | 624.0 | 1845.0 | 547.5 | 87.95 |
質量比 | 1.982 | 2.187 | 2.388 | 4.816 | ||
比推力 | sec | 215.0 | 220.0 | 242.9 | 249.3 | 254.0 |
重心位置(点火時) | % | 59.0 | 52.9 | 63.0 | 61.8 | 64.5 |
重心位置(燃焼終了時) | % | 43.2 | 54.3 | 49.6 | 44.8 | 55.7 |
慣性能率Ix(点火時) | kg,m,sec2 | 79.89 | 25.48 | 3.52 | 0.259 | |
慣性能率Iy(点火時) | kg,m,sec2 | 16192 | 1259.4 | 99.71 | 0.436 | |
ネット・ペイロード | kg | 6.6 | 36.3 | 7.62 | ||
グロス・ペイロード | kg | 7.6 | 96.1 | 8.42 | ||
最大直径 | mm | 767.0 | 310.0 | 767.0 | 548.0 | 483.0 |