宇宙科学談話会

ISAS Space Science Colloquium & Space Science Seminar

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小規模飛行環境実験による宇宙工学研究のロバスト化

永田 晴紀
北海道大学大学院工学研究院

工学研究では野心的挑戦と信頼性確保のバランスが重要であり、宇宙工学研究でも例外ではない。リソースを必要としない小規模な活動の中で野心的、挑戦的な研究が行われるのが一般的であるが、ロケットを用いる飛行環境実験においては、安全管理に一定の費用を必要とするため、小規模化に限界が有った。この課題を解決するため、当研究室では、推進剤に火薬類や危険物を用いず、安全管理費用を大幅に削減することで、飛行環境実験の更なる小規模化に道を拓いた。本講演では、無火薬式小型ロケットである「CAMUI型ハイブリッドロケット」の開発の現状と、小規模飛行環境実験の過去の事例および今後の計画等を紹介する。

Place: 2F Conf. room / 研究管理棟2階会議場(1236号室)