小型計画

小規模計画とは

外部資金などJAXA外予算とのマッチングファンド方式で実施する小規模な宇宙科学プロジェクトで以下の条件を満たすものです。

  • JAXAが負担する経費は、計画全体の実施に必要な総経費の1/2程度以下であり、かつ、最大で2億円以下であること。
  • プロジェクトの実施期間は、ノミナルな運用・観測期間を含めて1から5年以下であること。

実施するプロジェクトとしては、日本で単独で実施するものだけでなく、海外プロジェクトヘの機器やサブペイロードの提供、海外の観測ロケット・大気球、国際宇宙ステーション(ISS)などの飛翔機会を利用した計画等を想定しています。

2017年度採択のテーマ

DUSTの核生成

日欧および日米協力により、ロケットによる無重力ダスト形成実験を実施し、干渉計でダスト形成時のガスの温度と密度を測定し、また赤外線スペクトルを計測します。これによって、星間環境に欠かせないダスト(宇宙固体微粒子)の供給過程と物理状態の正しい理解に至ることを目標としています。

研究代表者:木村勇気(北海道大学)

BEAK (EGG衛星進化型布製エアロキャプチャ実験機によるブレイクスルー技術実証)

超小型衛星EGGに軌道制御機能を付加した小型衛星BEAKによりcontroled reentryをめざします。これにより火星表面への着陸機投入も意識した地球上層の希薄な大気でのrenetry動作を実証します。

研究代表者:鈴木宏二郎(東京大学)

GAPs

Sub GeVのエネルギー領域の宇宙線反重陽子を探索する南極周回長時間気球実験の国際協力計画に参画し、シリコン検出器アレイを中心とする機器を開発します。Sub GeVの反重陽子は暗黒物質の対消滅や崩壊により生じうると考えられ、他の生成過程の寄与が小さいためバックグラウンドの低い感度の高い実験になると期待されています。
http://gaps.isas.jaxa.jp/

研究代表者:福家英之(JAXA宇宙科学研究所)

小規模太陽観測プログラム (日米欧国際共同観測ロケット実験CLASP2+国際大気球太陽観測実験SUNRISE-3)

恒星大気の加熱と恒星風の加速を引き起こす基礎的な物理を、太陽における詳細な観測から理解することを目的として、観測ロケットと大気球の二つの国際協力実験を実施します。「ひので」衛星等の観測から彩層の理解の重要性が認識されており、二つの実験で彩層の二つの異なる高さを探査します。

研究代表者:原弘久[全体]・石川遼子[CLASP2]・勝川行雄[SUNRISE-3] (国立天文台)

OHMAN-JP (MAXI-NICER機上連携)

ISSに搭載された二つの装置、日本のMAXIと米国のNICERをISS上で結ぶことでTimedomain天文学を推進します。MAXIが同定したX線の増光を即時にNICERに伝え、NICERがその方向の詳細観測を実施することが可能になります。
http://maxi.riken.jp/ohman-jp/

研究代表者:三原建弘(理化学研究所)

Fermiへの協力

米国NASAのFermi衛星計画に日本の研究者が継続的に参加することをサポートします。
http://www-heaf.astro.hiroshima-u.ac.jp/glast/glast-j.html

研究代表者:深沢泰司 (広島大学)