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奥田教授,赤外線天文学に対する貢献に対して表彰さる

 去る6月22日から3日間,カリフォルニア工科大学においてNASA2001年に打ち上げる予定の宇宙赤外線天文台SIRTFによるサイエンスの議論を目的とした“Astrophysics With Infrared Surveys : A Prelude to SIRTF”と題する国際会議が開かれた。世界中から主要な研究者が参加して活発な議論が行われ,我が国のIRTSの成果,ASTRO-F計画も大きな注目を浴びた。14日夜にはバンケットが開かれたが,その席上,これまでの赤外線天文学の発展に大きく貢献した人たちへの表彰が行われ,主催者から最近のミクロンサーベイで得られたオリオン座付近の素晴らしい赤外線写真が贈られた。選ばれた人は,赤外線天文学の始祖といえるアメリカのG. Neugebauer, M. Harwit両氏,ISOの中心人物のM. F. Kessler氏,および当研究所の奥田教授であった。表彰に応えた奥田教授の当意即妙のスピーチ「最近は論文の洪水で大変だが,昔は論文を三つも読めば済んだ,云々」はなかなかの評判であった。

 この快挙は奥田教授の立派な業績の結果であるが,日本がアメリカ,ヨーロッパと並んでスペース赤外線天文学の一角を占める立場を認められたともいえ,大変喜ばしいことである。ASTRO-F(IRIS)を成功させる事によって更なる発展を,と改めて感じた次第である。

(松本敏雄)

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第5回APRSAF開かれる(モンゴル)

 1993年以来,常に東京で開催されていたアジア太平洋宇宙機関会議が,6月21日〜23日にモンゴルの首都ウランバートルで開かれ,11カ国から40名の代表が出席した。開会式の後,各国の宇宙開発の現状と計画が順々に報告された。次に宇宙科学セッションで宇宙科学研究所からの報告をもとに討論が行われた。次いで地球観測に関するセッションがあり,ここでは各国の関心を底流にして活発な議論が展開された。この会議も5回を数え,今回は特に情報の交換が主となっていたように思える。事実まとめの自由討論の際にスリ・ランカの代表から「情報交換だけでなく何かプロジェクトを起こしたらどうか」という提案がなされたが,APRSAFとしては情報交換を主体とし,他の機関(たとえば国連のESCAP)などにプロジェクトを提案する材料に使えばよいのではないかとの考えが主流であった。日本代表は,科学技術庁・宇宙開発事業団・宇宙科学研究所(的川ひとり)の混成部隊だったが,準備並びに当日の進行で宇宙開発事業団と助っ人の日本宇宙フォーラムの人々が大活躍であった。

(的川泰宣)

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ISASニュース No.208 (無断転載不可)