No.182
1996.5

<M−V事情>   ISASニュース 1996.5 No.182

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M−V−1号機の噛合わせ始まる

 3月26日より,構造機能試験棟でM-V-1号機の噛合わせ試験が始まった。M-Vロケットに搭載される多くの機器を対象にした総合動作試験で,発射場のある鹿児島宇宙空間観測所へ送る前の確認試験である。

 この噛合わせ試験は,ロケットの計器部を組み上げ搭載機器の機能,性能,耐環境が電気的・機械的に噛合っているか総合的にチェックを行うものである。

 構造試験棟内では,M-Vロケットの第3段計器部と2〜3段接手部(2段計器部),1,2,3段の各ノズル部,後部筒など電装機器と制御機構部の実機が総て一堂に揃ったところで,これからは打ち上げへ向けて,万全の状態となるよう関係一同の努力が重ねられる。

 試験は,計装配線のチェックに始まり,現在,計器の組み込みが進められている。機器の管制,計器実装の方法などM-3Sと異なる面もあり,予定時間を大幅に越えるスタートとなったが,幸い今のところ大きな問題もなく作業を進めている。4月23日には電気的インタフェース干渉などを確認する総合動作試験に入ることになっている。その後,第3段計器部のダイナミックバランス,振動試験,姿勢制御系のシステム総合試験などが予定されている。

(横山幸嗣) 


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