宇宙科学談話会

ISAS Space Science Colloquium & Space Science Seminar

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日米共同・太陽フレアX線集光撮像分光観測ロケット実験FOXSI-4の開発とフライト結果

dr_narukage.jpg成影 典之 氏
国立天文台

日米共同観測ロケット実験FOXSI-4は、太陽X線集光撮像分光観測を行うロケット実験シリーズの最新版であり、2024年4月にNASAの観測ロケットを用いて打ち上げられ、太陽フレアに対するX線集光撮像分光観測を世界で初めて成功させた。FOXSI-4計画の目的は、(1) 太陽フレアに対するX線集光撮像分光観測技術の実証、(2) 新しい観測データからの科学成果の創出、(3) 新しい観測データを用いた研究手法の普及、の3点である。FOXSIの最大の特徴は、世界最高精度の電気鋳造X線ミラーによってX線を集光し、X線高速度カメラによって個々のX線光子の位置・時間・エネルギー情報を取得できる点にある。FOXSI-4では、日本からミラーおよびカメラをはじめとする観測のキー技術を提供するとともに、フレアの規模と発生場所の事前予測でも貢献した。その結果、中規模フレアの減衰期の観測に成功し、軟X線帯域で1千万個以上、硬X線帯域で2万個以上の光子を計測した。本講演では、FOXSI-4の開発経緯、打ち上げに向けた準備、ならびに得られた観測結果について報告するとともに、今後の展開についても紹介する。なお、日本側の担当部分はJAXA宇宙科学研究所の小規模計画および競争的外部資金(科研費)により実施された。

研究・管理棟(A棟)2階 会議場(1236,1237), zoom開催