深宇宙へのアクセス性を向上させる
キックモータの研究
高頻度な機会が確保できる、地球周回軌道への相乗り打ち上げを利用。超小型探査機に高推
力・高軌道変換能力を持った推進系を搭載し、自力で地球周回軌道から脱出できるようにする。
静止トランスファー軌道上から深宇宙へ向かうことを可能にすることで、小型深宇宙探査機
用の相乗りスロットを大幅に増やし、太陽系科学分野の発展に寄与する。
静止トランスファー軌道上まで相乗りし、近地点から1km/s前後の増速を与えて月・火星・ 金星等へ向かう超小型深宇宙探査機用のキックモータ(軌道変換用上段ロケット)を開発する こと。
安価という超小型衛星の利点を毀損しない、相乗り可能(=安全)なキックモータの開発をおこなう。特別な管理コストが不要かつ安全な推進系として、ハイブリッド式(固体燃料+
液体酸化剤)を採用する。
実ミッションを想定した時に必要となる50~100秒の長秒時燃焼および限られた搭載容積制約において、
①高比推力(適切な燃料/酸化剤流量比)を維持する固体燃料形状設計の自在性の確立
②ノズルスロート浸食履歴を予測した上での最適ノズル形状設計
③ノズルスロート浸食を抑制するノズル材料と作動条件の確立
の3つの課題を本計画研究で解決し、本キックモータの実用化に繋げる。
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