近年、超小型衛星は低コスト・短期開発可能という特長を伸ばす形で飛躍的発展を遂げ、地球周回ミッションを中心に衛星数が爆発的に増加している。
本研究領域の目的は、その世界を地球重力圏外の深宇宙領域まで拡張するべく、地球近傍で培われた超小型衛星技術を深宇宙探査へ発展させることである。
しかし、高頻度で機動的な太陽系探査を実現するにあたっては3つの障壁・制約がある。
①深宇宙への打ち上げ機会の少なさ
②探査機の長期ミッション遂行における信頼性の課題
③探査機管制のための地上局数の制限
これらを打破するために、3つの計画研究を実施する。
計画研究A01
小型宇宙機に革新的軌道変換能力を与えるハイブリッドキックモータの開発
計画研究A02
長期の深宇宙ミッション遂行能力を有する超小型探査機システムの研究
計画研究A03
高頻度な深宇宙探査のための準自律的な軌道決定・計画手法に関する研究
各計画研究は、単独でも学術的な意義・価値や新規性が高く大きな成果が期待されるが、同時に研究領域全体としてこれらの研究成果を統合し、各種相乗り打上げ機会を利用した超小型衛星による実証ミッションを計画している。
深宇宙へのアクセス性を向上させるキックモーターの研究
長期ミッションを遂行可能な高推力推進系に対応した超小型探査機システムの研究
地上局への依存度を減らす準自律的な軌道決定・計画の研究
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