宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所
宇宙理学委員会委員長 山田  亨
宇宙工学委員会委員長 永田 晴紀

時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。さて、第19回宇宙科学シンポジウムを下記の要領で開催致しますので、ご案内申し上げます。このシンポジウムは、理学・工学両分野の研究者が集まって、宇宙科学について広く議論する場です。

衛星・探査機・ロケット・大気球により得られた成果をはじめ、現在開発中または提案されている計画・ワーキンググループの報告、ならびに衛星・探査機基盤技術について行われている研究の現状や将来構想などを共有し、今後の宇宙科学研究の進む方向について議論し発信するためのプラットフォームとして、重要な役割を果たします。

今回のシンポジウムでは、2030年代以降の宇宙基本計画工程表のあるべき姿を理工学研究者コミュニティの側から考えるため、持続的かつ発展的な理工学研究のために望ましいミッション機会構成(規模、頻度、打ち上げ手段、国際協力、大学連携等)と、日本の宇宙理工学ミッション全体をカバーするストーリーの二本柱を中心に議論を行いたいと思います。宇宙科学研究が将来にわたって継続して発展し続けるために、理学、工学双方で問題意識を共有し、分野を超えた相互交流を図ります。このような意図に基づいて、企画・特別セッションでは、宇宙科学コミュニティにふさわしい発信ができるような企画を予定しています。また、各分野の発表からなる一般セッションも設けられます。

今年度も2日間にわたって開催します。プログラムなどは追ってお知らせいたしますが、皆様の積極的なご参加と活発なご議論を期待しております。

開催日

2019年1月9日(水)~10日(木)

開催場所

宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所(相模原キャンパス)

プログラム概要
  1. 企画セッション(招待講演)
  2. 一般セッション
    1. 将来の科学衛星・探査機計画,小型衛星・小型飛翔体による科学ミッション
    2. 海外計画への参加ミッション
    3. 各ワーキンググループからの報告等
  3. ポスターセッション
    1. 現在活躍中及びこれまでの宇宙科学ミッションの最新成果報告
      衛星・探査機・観測ロケット・大気球等により得られた最新科学成果の報告
    2. 宇宙科学を支えるテクノロジーの開発の報告
プログラム


ポスターセッションについて:
ポスターのサイズは、最大横90cm以下、縦120cm以下(~A0サイズ以下)になります。ポスターは、なるべく 1/9(水)の午前中セッション終了(11:40)までに貼ってください。なお、研究管理棟ロビーのポスターについては、前日の設営終了後から掲示可能ですが、宇宙科学探査交流棟については17:30に閉館するため、前日の掲示は困難となります。
1/10(木)午後のセッション開始(13:15)から、最終セッション開始(16:15)前までにはポスターの回収をお願いします。それ以後に残されているポスターは廃棄する場合がありますのでご了解ください。

宇宙科学探査交流棟入館時のお願い:
今年度からポスター会場として使用する宇宙科学探査交流棟は、一般の見学者も入館する建屋です。交流棟受付にて識別する必要があるため、入館時には毎回必ず、IDカード(臨時入構証)を受付に見せながら入っていただくよう、お願いします。カードが見えない場合は受付からお声がけさせていただく場合がありますので、スムーズな入館にご協力をお願いします。

企画セッション

企画セッション[1]  ミッション機会構成

企画セッション[1]では、「2030年代以降の宇宙科学ミッション機会構成」と題して、複数の観点からの議論を行います。宇宙科学研究所は、宇宙基本計画及び工程表に従い、宇宙科学・探査の実行に取り組んでいます。とくに平成27年度(2015年度)以降に定められている宇宙基本計画においては、「今後 10 年間では、戦略的に実施する中型計画に基づき 3 機、公募型小型計画に基づき 2 年に 1 回のペースで 5 機打ち上げるとともに、多様な小規模プロジェクトを着実に実行する。」とされ、これが2024年までを明示的に示した現在の工程表に反映されています。この工程表に基づいて、宇宙科学ミッションを着実に実行し、成果を挙げてゆくことが、現在の宇宙科学コミュニティ、そして宇宙科学研究所に求められています。

一方、より長期的な視点、とくに工程表の設定の「今後10年間」を超える2030年代において、日本の宇宙科学ミッションがどのような姿であるべきか、それに向けてどのような努力を重ねていくべきか、を描き出すことについては、ここまでの工程表の成果を踏まえつつ、まさに現在の我々が考え、議論し、そして政府や社会に発信してゆくべき課題です。

現在の工程表の設定も、宇宙科学コミュニティの意思とは無関係ではありません。ミッションの規模と頻度についての理学委員会・工学委員会における議論は平成23年度(2011年度)頃から始まっており、理工学委員会のもとに設置されたタスクフォースなどの議論に基づくロードマップが宇宙研から宇宙政策委員会 宇宙科学・探査部会に報告されるなど、これが宇宙科学の基本計画・工程表にも反映されています。

一方で、このようなミッション機会の議論、あるいは規模と頻度の議論は、たんに一定額の予算規模に対応する組みあわせだけで決まるものではありません。

  • プログラム化、あるいは全体的なビジョン
  • キーとなる技術戦略
  • 大学との連携、人的リソース、人材育成
  • 国際的動向、国際協力
  • 打上手段
  • 国際宇宙探査計画

などの要素を踏まえて考えてゆく必要があります。本シンポジウムでは、あらためて、これらの各要素についての現状分析・今後の方向性についての講演とともに、「今後の10年」のさらにその後につながるような議論の機会を提供したいと考えています。

企画セッション[2]  次期中型ミッションと宇宙科学のビジョン

LiteBIRD/OKEANOS(順不同)について、2018年度には、宇宙科学研究所によるそれぞれの計画についてのPhaseA1終了審査、そして、次期戦略的中型の優先候補の選定が予定されています。これについて、現在の状況をひろく共有すると共に、我が国の宇宙科学ミッション全体を包括するビジョン/ストーリーのあるべき姿を考え、その中での次期戦略的中型ミッションの位置付けを再確認する場として、本シンポジウムでは以下の内容のセッションを企画しています。

  • 太陽系科学、宇宙物理学、そして宇宙工学のビジョンとその中での両計画の位置づけ
  • LiteBIRD/OKEANOS (順不同)各計画の進捗状況
  • 両計画それぞれについて、期待される科学的成果・発展性についての講演
講演申込期限

《申込み受付は終了しました。》
2018年11月16日(金) (参加のみの事前申し込みは必要ありません)

講演申込方法

下記URLのページから講演申し込みページにお入りください。
https://www.qs-conductor.com/JAXA_CIS/login.aspx

申し込み期間は10月9日(火)から11月16日(金)までです。
申し込みに際し、ユーザ登録が必要になります。
利用者マニュアルをご覧ください。

利用者マニュアル

問い合わせ先

〒252-5210 相模原市中央区由野台3-1-1
宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所
宇宙科学シンポジウム世話人 宛
(大山聖、安部正真、国分紀秀、松崎恵一)
E-mail:z-sss19@ml.jaxa.jp
T E L:050-3362-4172

  • 例年多数の申し込みを頂いておりますが、会場の都合でポスターの掲示数にも限りがございます。同一プロジェクト・WG等からのお申し込みは、3件以下に調整していただけますようお願い申し上げます。

  • 口頭発表のプログラムは12月中旬にご案内する予定です。

  • 一日目の夕方に懇親会を予定しております。なるべく事前に参加申し込みをお願いいたします。

  • 後刷りDVD講演集は作成しません。Web上での公開のみになります。シンポジウム後に提出頂いた講演原稿は、JAXAリポジトリ(https://repository.exst.jaxa.jp/dspace/)で公開致します。

  • なお、その他の連絡事項等につきましても、こちらのページ及びメール(講演申し込み者)にてお知らせする予定です。