天体の地球衝突問題を扱うプラネタリーディフェンス(スペースガード)についてのシンポジウムを開催します。このシンポジウムでは、地球接近天体(NEO)の発見・追跡観測・探査や天体の地球衝突回避を中心テーマとして、広く太陽系小天体に関連することについて情報交換をし、日本のプラネタリーディフェンスをどうするか議論したいと思います。

現在、軌道が推定されている太陽系小天体の個数は115万個に及び、そのうちの3万個近くが地球接近天体です。また、国際的にもプラネタリーディフェンスに関連したいろいろな活動がなされています。このような状況で、現在、プラネタリーディフェンスに関連して国内で行われている活動について情報の共有をした上で、今後どのような活動を行っていくべきか議論することは重要であると考えます。ご関心のある方は、是非、参加していただけますと幸いです。

※ このシンポジウムは、日本スペースガード協会の「第13回 スペースガード研究会」と合同して行います。

開催日

2022年2月14日(月)15日(火) 10:00〜17:00

場 所

オンライン(ZOOM ウェビナー)※新型コロナウイルスのためオンラインのみ

接続方法

次のURLから登録してください。登録すると接続情報が届きます。https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_Y-PeI0VxS0i7NDPnQUVUHw

参加申し込み

以下のフォームにご記入ください。https://forms.office.com/r/jKrMULhTFt発表がある場合:2022年1月31日(月)←締め切りました発表がない場合:2022年2月10日(木)
※参加申し込みをしなくてもシンポジウムの聴講はできますが、参加申し込みをされた方にはシンポジウムに関する情報をお送りします。

プログラム

■2月14日(月)
【セッション1】プラネタリーディフェンスの国内外の状況
10:00 プラネタリーディフェンスの概要説明
 吉川真(JAXA)
10:30 プラネタリーディフェンス 世界の動きと日本
 黒田信介(元JAXA)
11:00 プラネタリーディフェンスの法的概観と評価-宇宙ミッション計画諮問グループ(SMPAG)法的課題アドホックワーキンググループ報告書の概要
 岩城陽大、菊地耕一(JAXA)
【※セッション4より】
11:30 海洋への隕石衝突による津波の定量評価に向けて
 近貞直孝(防災科研)

12:00〜 昼休み

【セッション2】観測
13:30 美星スペースガードセンターでの観測・研究活動
 奥村真一郎(日本スペースガード協会)
14:00 すばる望遠鏡HSCアーカイブデータを用いた小惑星発見アプリCOIASの開発
 浦川聖太郎(日本スペースガード協会)
14:30 重ね合わせ法による高速移動天体の発見観測
 柳沢俊史(JAXA)
15:00 木曽トモエゴゼンによる地球接近小惑星探査と即時追跡観測によるサイエンス
 紅山 仁(東京大学)
15:30 Tomo-e Gozenによるスペースデブリの検出について
 満田和真(デロイトトーマツ・東京大学)
16:00 Real-Time Identification of LEO Objects in the Tomo-e Gozen Camera Images with a Multi-GPU System
 Cegarra Polo Manuel(JAXA)

16:30 議論
17:00 終了

■2月15日(火)
【セッション3】探査
10:00 はやぶさ2拡張ミッション
 三桝裕也(JAXA)
10:30 DARTミッション
 平林正稔(Auburn University)
11:00 二重小惑星探査計画Hera
 岡田達明(JAXA)
11:30 小惑星の軌道と自転のダイナミクスと非重力効果
 金丸仁明(JAXA)

12:00〜 昼休み

【セッション4】災害・衝突回避
13:30 Collision evolution, prediction avoidance and human crisis management from the Earth System Model
 三浦保範(山口大)
14:00 Impact-Geometry Mapを利用した小惑星衝突機の軌道設計に関する研究
 山口皓平(名古屋大)

【セッション5】パネルディスカッション
14:30 テーマ「日本のプラネタリーディフェンスをどうするか」
パネリスト(五十音順):
 青木節子氏(慶應義塾大学 教授)
 奥村真一郎氏(日本スペースガード協会 理事長)
 永山悦子氏(毎日新聞 医療プレミア編集長兼論説室)
 藤本正樹(JAXA 宇宙科学研究所副所長)
 油井亀美也氏(JAXA 宇宙飛行士)
 ※渡部潤一氏(国立天文台 副台長):ビデオメッセージ
 司会:吉川真(JAXA)

16:30 議論
17:00 終了

注:発表者名のみ著者名として記載してあります。

主 催

JAXA

共 催

NPO法人日本スペースガード協会

協 力

日本惑星協会

世話人
(プラネタリーディフェンス検討チーム)

安部正真、池永敏憲、岩城陽大、岡田達明、菊地耕一、黒崎裕久、黒田信介、佐伯孝尚、嶌生有理、津田雄一、西山和孝、三桝裕也、柳沢俊史、吉川真

問い合わせ先

JAXA宇宙科学研究所 吉川真(yoshikawa.makoto [AT] jaxa.jp)