宇宙科学談話会

ISAS Space Science Colloquium & Space Science Seminar

日本語

衛星・探査機のラッシュ時代における衛星地上局ネットワーク構築の必要性について

mr_nakajyo中城 智之(なかじょう ともゆき)氏
福井工業大学

近年、宇宙が人類の活動の場として注目を集めており、民間や大学が衛星・探査機を開発して地球周回軌道はもちろん月や惑星の探査に乗り出す大航海時代が到来しようとしています。その一方で、現状にはシステムとしての観点からいくつかのボトルネックがあります。その一つが衛星地上局です。衛星・探査機が宇宙で活躍するには、いうまでもなく衛星地上局との通信が必要不可欠ですが、衛星・探査機の計画数に比して衛星地上局の数が不足しています。また、衛星地上局は単独では堅牢かつ効率的な運用が難しいため、ローカルおよびグローバルな視点での衛星地上局の連携が不可欠です。このような観点から、福井工業大学では衛星・探査機のより良い通信環境の構築に貢献することを目的として、口径13.5mのパラボラアンテナを整備し国内・海外地上局との連携も視野に活動をしております。本講演ではその活動について紹介します。

研究・管理棟(A棟) 2階会議場(1236,1237), Zoom開催