折紙がつなぐ芸術・科学・産業

舘　知宏（たち　ともひろ）先生
東京大学大学院総合文化研究科

伝統的な芸術である折紙は、近年では科学や工学の視点からも注目を集めています。本講演では、紙を折る手作業から研究課題を見つけた体験、理論の構築や計算による問題解決、そして多分野の専門家と協力して応用するまでの過程を紹介します。また、自然と芸術に見られる「折り」の原理を統合し、適応的で多機能な人工物を創り出すことを目指す「折紙がつなぐ」プロジェクトについてもお話しします。このプロジェクトは、大量消費から適応的なデザインへの転換を図り、個々人の多様なニーズや状況に応じた設計を目指しています。さらに、アーティスト、科学者、学生とのコラボレーションによって進展する教育と研究の枠組みも紹介します。

研究・管理棟(新A棟)A会議室(1257室),　Zoom開催