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ISASメールマガジン

ISASメールマガジン 第387号

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ISASメールマガジン   第387号       【 発行日− 12.02.21 】
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★こんにちは、山本です。


 インフルエンザが 相変わらず猛威を振るっているのに、スギ花粉の飛散も始まりました。
今年は、去年出ていた【大量飛散】の予想を下回って、【少なめ】ということですが、どうでしょう?

 26日(日)に相模原キャンパス・ネットワーク機器の電源設備工事があり、Webサーバが停止する時間帯があります。

 詳しくは、工事時間が決定次第ISASトップページのお知らせに掲載します。
(⇒ http://www.isas.jaxa.jp/j/

 今週は、宇宙教育センターの宇津巻竜也(うづまき・たつや)さんです。

── INDEX──────────────────────────────
★01:メールマガジン版★宇宙教育テレビ
☆02:川口淳一郎教授が「2012 Space Achievement Award」を受賞
☆03:展示室 臨時休館のお知らせ
☆04:「はやぶさ」カプセル等の展示スケジュール
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★01:メールマガジン版★宇宙教育テレビ


「宇宙教育テレビ、はじまるよ〜!」
さわやかなこどもたちの声が、インターネットにこだまする。


 この掛け声から始まる宇宙教育テレビ(⇒ 新しいウィンドウが開きます http://edu.jaxa.jp/yac/ )は、毎月第2第4水曜日の午後7時頃から、宇宙教育センターと日本宇宙少年団(YAC)が連携して配信しているインターネット番組です。相模原の特設スタジオから放送してます。基本的には「子供向け」というスタンスで放送してますが、大人の方でも楽しんで頂けるように心がけています。

 最近、同じくインターネット配信をはじめたUstream JAXA相模原チャンネル( 新しいウィンドウが開きます http://www.ustream.tv/channel/jaxa相模原チャンネル )でも配信してますのでご覧になられた方もいらっしゃられると思います。

 2011年12月10日の皆既月食中継のときは、延べ68万人の方にご覧いただきました。放送で使用したうさぎのパペット「月夢うさぎ2号改(*1)」も好評いただいたようです。どうもありがとうございます。


 宇宙教育テレビの現在のメインパーソナリティは、YACの「こさくん」こと小定氏。昨年9月までは「きくちおにいさん」こと菊池氏との名コンビで放送してましたが、「きくちおにいさん」の異動により、現在は「こさくん」主体で放送してます。

 私も「ぐるぐる博士」という素っ頓狂な名前でときどき放送に出演してたりします。出演していない時は裏でカメラ操作をしてたりします。放送スタッフを兼務しながらの出演もあったり、放送に使用するフリップも自分で印刷、自分で貼り付けなどなかなか手作り感あふれる番組です。


 宇宙教育テレビには、
「Dr.高木の宇宙豆知識」や
「やよいおねえさんのSpace English」、
「ぐるぐる博士の宇宙模様」
などのコーナーがあります。宇宙教育センターや広報担当のスタッフがそれぞれ自分の得意分野を活かしたコーナーを担当してます。最近の放送ではあまりこれらのコーナーを見かけないような気もしますが…

 また、放送では毎回テーマを設定しており、2月第1週の放送では「Dr.高木の宇宙豆知識スペシャル」として、まるっと赤外線天文衛星「あかり」について放送しました。他にも「衛星データ利用コンテスト」や「きみっしょん」などの特集も組んで放送してます。


 さて、そんな宇宙教育テレビですが、放送が始まったのは今から3年前の2009年1月23日(*2)。当初はロケット打ち上げの中継をする特別番組として始まりました。そこから年度が開けた2009年4月からレギュラー放送が始まります。

 私が宇宙教育テレビに参加するようになったのは、2010年11月。
その頃はまだ自前の常設スタジオもなく、相模原の展示室の片隅に、放送のたびに仮設スタジオを設置して放送してました。毎回の放送前にカメラや音響設備、配信環境などの仮設スタジオを設置し、放送終了後はその撤収で大変でした。

 通常業務終了後に準備を開始するため、準備に手間取ったときなど放送開始が告知より遅れることもしばしば。また展示室の片隅という環境のため、照明の状況も音声環境も決して十分とは言えず、
「画面が暗い」
「声が聞き取りづらい」
とよく苦情を寄せられてたものです…
その節は多くの方にご迷惑をおかけしました…

 閉館後の展示室は空調も止めてるため、夏は酷暑の中、また冬は極寒の中での放送でした…

 2011年4月、ようやく念願の自前のスタジオを展示室内に構えることができ、以前とは比べものにならないほど快適な環境で放送してます。まだときどき音声トラブルなどはあるみたいですが、順次改善する方向で。


 通常の放送はスタジオから放送することが多いですが、JAXAの他施設の特別公開やロケット打ち上げなど、ときどき外に出て放送することもあります。

 古川宇宙飛行士がISSに到着するときには、古川宇宙飛行士の出身小学校からライブ放送しました。小学校の体育館で全校生徒が見守る中、大スクリーンにISSライブ中継を投影しながら、古川宇宙飛行士がISSに乗り込む様子を中継しました。差し迫る授業時間、なかなか開かないハッチ、ドキドキハラハラの放送でした。

 東京国際フォーラムで開催されていた「はやぶさi」からは、はやぶさに関する講演の中継放送を行なっていました。このときはいろんなゲストにお越し頂き、大変豪華な内容でしたね。

 先日も観測ロケット「S-310-40号機」の打ち上げ時に、内之浦宇宙空間観測所から中継を行いました。この時は宇宙教育センターの行事である「一日宇宙記者」と平行して行なっていたため、打ち上げだけでなく、「一日宇宙記者」参加者向けのロケットの講義も中継する予定でした。しかし、いざ中継しようと思うと、内之浦M台地のLAN回線がつながっておらず、また各種無線回線も使えずお手上げ状態…

 打ち上げを中継する美濃峠では事前に配信テストを行ってたのですが、M台地はJAXA施設内ということで、油断してました。恐るべし内之浦…

 その他、外からの配信では回線速度が十分に上がらず、カクカクだったり、音が途切れたりもよくあります。ご迷惑をおかけしてます。こちらも順次改善する方向で…


 こんな宇宙教育テレビですが、これからも楽しい放送をお届けしたいと思います。
内之浦や種子島からのロケット打ち上げの生中継、
星出宇宙飛行士いってらっしゃい放送やお帰りなさい放送、
JAXA各施設でのイベント放送、
他にもいろんなところに取材に行ったりいろんなゲストに出ていただいたりと色々妄想中です。


 ぜひこれからも、宇宙教育テレビをよろしくお願いします!


*1:本家「月夢うさぎ2号」は倉敷科学センターで活躍中です。

*2:宇宙教育テレビの前身として、岩本裕之氏が放送するひかり荘「いはもと君と愉快な仲間達」もありました。

(宇津巻竜也、うづまき・たつや)

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※※※ ☆02以降の項目は省略します(発行当時のトピックス等のため) ※※※