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ISASメールマガジン

ISASメールマガジン 第17号

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ISASメールマガジン   第017号        【 発行日− 04.12.28】
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★ こんにちは、山本です。
2004年最後のメールマガジンになりました。毎週お読みいただきありがとうございます。
 今週のメルマガは私・山本悦子(システム運用部)に順番が廻って来ました。毎週アカデミックな話題満載のISASメールマガジンですが、今回はそんなことにはならないかもしれません。

―― INDEX ――――――――――――――――――――――――――――――
★01:ネットワーク異聞
☆02:「宇宙学校・倉敷」開催のお知らせ
☆03:南極でBESS-Polar気球実験進行中
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★01:ネットワーク異聞

 私の仕事は、【毎週メールマガジンの原稿を取り立てて編集・発行している】だけではありません。他にもイロイロあるのですが、ISASのネットワーク管理(の一部)もその一つです。

 ISASが駒場から相模原へ全面移転したのは1988年3月でした。以来足掛け17年の月日が流れ、当時は最先端(?)だった設備も老朽化して、次々と新しいものに換わっていたりします。1988年当時のISASのネットワーク事情と言えば、大型計算機のワークステーションや端末用のネットワークが敷設されている程度で、一部本当の最先端の??人たち以外は
“インターネットって何?”
“電子メールって???”
という状況でした。そこで電子メールを利用したい研究者たちは、自前のメールサーバを立ち上げ、自分で研究室の天井や床下に入り込んで、手作りのネットワークを張りめぐらしていました。

 現在のISASでは10BASE-T・100BASE-TX・1000BASE-SX等のネットワーク回線が敷設されています(手作りのネットワークではありません)。古いネットワークと新しいネットワークの入れ替えは徐々に行われているので、部屋によっては全部のネットワークコンセントが設置されています。当然各部屋で使用している何台ものパソコンもイロイロなネットワーク回線に繋がっています。利用者は自分の使っているパソコンをどのネットワークに接続しているのか、はっきり分かって接続しているはずです。接続を間違えるとネットワークに繋がらないからです。でも、本当にそうなのでしょうか?

 ある日のことです、X先生が
「先日申請したパソコン用のアドレスですが、承認書の指定どおりに設定してもネットワークに繋がらないのですが」とやって来ました。
「申請は100BASE-TXで出されていますが、先生の部屋には10BASE-Tの回線も設置されています。ネットワークコンセントを間違えていませんか?」
「エッ! どれに繋いでも同じではないのですか?」
「ネットワークコンセントの見分け方を教えますので、部屋に戻って確認してください。」
彼が帰って間もなく電話が掛かってきました。
「お騒がせしました。コンセントが2種類ありました。今度はちゃんと繋がりました。」

 もうひとつ年の暮れならではのエピソードを
 ある年の暮れのことです。とある研究室で大掃除に燃えた人(学生?)がいました。彼は研究室にある何台ものパソコンに繋がっているケーブルを全部外して研究室の大掃除に励んだわけです。そして年末年始の休みに入りました。休み明けに出勤してきた研究室の人たちが遭遇したのはどんなことだったでしょうか?

 読者の皆さんには もう結末が見えていますね。大掃除に燃えた彼は、接続先の確認をきちんとしないで大掃除を優先したため、ケーブルの接続がめちゃくちゃになっていたのです。パソコンを立ち上げメールチェックをしようとしても、インターネットに接続しようとしても、サッパリ繋がりません。この騒動の元になった彼は、正月休みで田舎に帰って当分帰って来ないという状況で、復旧までに大掃除にかかった時間よりも多くの時間を要したのでした。

 最後にISASで働いている人たちの名誉のために書き加えておきますが、毎日こんな『お笑いのネタ』のようなことが起きているわけではありません。

「エッ?!!」

(山本悦子、やまもと・えつこ)

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※※※ ☆02以降の項目は省略します(発行当時のトピックス等のため) ※※※