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宇宙工学

ソーラー電力セイル

将来の惑星間航行の手段として、現在よりも数倍燃費に優れた高比推力のイオンエンジンが有力な方法の1つとなっています。イオンエンジンを駆動するために、太陽電池により電力を得るソーラー電力セイルと直接に太陽光を推進力に変換するソーラーセイルがあります。大面積でありながら軽量の薄膜太陽電池の使用が現実的になったため、ソーラー電力セイルが1つの有力な方法として注目されています。将来の惑星間推進機関として、非原子力での外惑星探査を工学的に実証すること、赤外線天文、始原天体探査、プラズマ観測などの理学探査目的も含めた探査方法に関する研究を行っています。工学的課題には、大型膜構造物の展開・展張のほか、薄膜太陽電池や燃料電池、低温動作化学推進機関、低推力推進と重力援用操作の複合など多くの新しいテーマが含まれています。この計画は、未だどこの国も試みたことのない全く新型の宇宙船を木星など外惑星に飛行させるものです。

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