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  • 観測ロケット実験

PDC

PIデータコレクタ(PDC)

PDC-ALL

 近年のカメラの高解像度化や観測データの高精度化などにより、地上に送るデータ量は増加傾向にある。そのため、機上でのデータの取扱いを効率化し、地上に効率良く伝送する必要がある。また、観測ロケット実験では実験者自ら観測装置を設計/製作する場合が多いが、その実験の内容によってはPI-AVIO へのデジタル(LVDS)信号入力に対応するための技術的障壁が大きく、データの取扱いが容易ではない。本実験では、機上でのデータの取扱いを簡便にし、効率良くデータを送るためのシステム(PDC)を構築し、各種センサからのデータ収集/伝送実験を行う。
なお、PDCに入力されるPIからのデータを模擬するためにS-310-45号機に搭載した小型プローブと全方位/伸展カメラの改良版(PDC-PROBE、PDC-CAM)を搭載するほか、Ethernet信号出力機能を有する電気部(PDC-EX)をダミーPIとして搭載する。

◇PDC-MAIN

 実験機器(PI機器)からEthernetなど取り扱いやすい方法でデータを収集し、デジタル信号(LVDS)で観測ロケット側に送る仲介を行う。その後、地上に降ろされたデータを元の形(使用可能な状態)に戻す。

PDC-MAIN

◆質量:約1.5㎏
◆大きさ:W130㎜ D130㎜ H約95㎜

◇PDC-EX

 開発段階であるPDC-MAINへ機能確認として画像やセンサーデータなど様々なタイプのデータを生成しPDC-MAINへ送る機能確認用機器。

PDC-EX

◆質量:約0.4㎏
◆大きさ:W100㎜ D110㎜ H約42㎜

◇PDC-PROBE

 S-310-45号機に搭載した小型プローブの改良版。ロケット本体から離れて観測を行う為の共通技術の実証実験。ロケットからプローブを分離させて機体から物理的に離れ、ロケットープローブ間のデータ通信及び非接触電力伝送を可能にする小型軽量プローブの原理検証を行う。

PDC-PROBE

◆質量:約0.2㎏
◆大きさ:W83㎜ D約59㎜ H約84㎜

◇PDC-CAM

 S-310-45号機に搭載した全方位カメラの改良版。全方位カメラをロケット外部へ伸展させ、ロケット全体を撮影する。大きな画像はPDC-EXにて圧縮した後、PDC-MAINへ送られる。

PDC-CAM

◆質量:約0.5㎏
◆大きさ(収納時):W約205㎜ D約82㎜ H約60㎜

実験結果