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SOLAR-Bの現状 総合試験始まる
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完成し,振動試験を待つSOLAR-B衛星。左から順に極端紫外線分光撮像装置(EIS),可視光磁場望遠鏡(SOT),X線望遠鏡(XRT)。 |
SOLAR-B衛星の総合試験が開始されました。今年の6月から組み立て作業を行い,7月の末に三つの望遠鏡を搭載した光学ベンチユニットとバス部がドッキング,衛星として姿を現しました。写真は,クリーンルームで振動試験前の最後の作業(スラスタタンクへの擬似推薬注入)を行っているSOLAR-B衛星です。上部に並ぶいずれの望遠鏡も塵や汚れを極端に嫌うため,クリーンルームの中においても,さらにシートでくるまれ保護されています。
SOLAR-B衛星が構造的に,あるいは電気的なシステムとして組み上がるのは,構造・熱モデル,プロトモデルも含めてこれが3度目です。さすがに3度目ともなると,驚くようなこともほとんど起こらず,スケジュール通りに組立・試験が進んでいきます。特に可視光磁場望遠鏡の光学試験では,組み上がった状態においても望遠鏡の性能が維持されていることが確認されました。
今後,来年夏の打上げまで,絶え間なく試験・作業が続いていきます。
(松崎 恵一)
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