No.288
2005.3

将来計画

ISASニュース 2005.3 No.288 


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特集 第5回宇宙科学シンポジウム
- 宇宙科学ミッションの新しい出発
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大学小型衛星Cute-1.7


図 Cute-1.7の想像図

 東京工業大学では,理学系と工学系の研究室が共同で小型衛星開発に取り組んでいます。小型衛星は,大型衛星に比べて
(1)開発サイクルが短い,
(2)開発コストが低い,
(3)打上げ機会の取得が容易である,
という利点を持っています。つまり,宇宙で未経験の最新の技術を実証するには絶好のプロジェクトである,といえるわけです。

 2003年6月に打ち上げられたCute-1のミッションの成功を踏まえて,今度は衛星の頭脳に民生の携帯端末を使用するとともに,さまざまなミッションへの共通のプラットフォームを提供する衛星核構想を実現するものとして,Cute-1.7(図)を開発中です。

 ミッション部として,理学系がここ数年精力的に研究開発してきた宇宙用アバランシェフォトダイオード(APD)を搭載し,宇宙で初めてその動作実証をしようというのが,Cute-1.7プロジェクトの大きな目的です。APDは内部に増幅領域を持つフォトダイオードで,次世代の光検出器として大いに注目されています。その動作実証のために,我々は地球上の荷電粒子のモニタを行う予定です。順調に行けば,2005年冬に打上げの予定です。

(古徳純一,倉本祐輔,片岡 淳,河合誠之,谷津陽一,五十川知子, 
齊藤孝男[東工大・理]および松永研究室[東工大・工]) 


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国際宇宙ステーションで高エネルギー宇宙の謎に迫るCALET
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