No.216 |
<送る言葉> ISASニュース 1999.3 No.216 |
- Home page | |||||||||
- No.216 目次
- 研究紹介 | - お知らせ | - ISAS事情 | - 送る言葉 | - 宇宙を探る | - いも焼酎 | - 追悼 | - BackNumber | |
さて気球グループによる高成メモの最後には「松茸のある場所がわかる人」と書かれている。放球班としての高成さんのたぐい希な特性の出どころはここにあろうか。松茸に象徴されるように山は道を歩くものと思っている都会人とはまったく違って高成さんの山は“さわぐ”ものであるし,鹿や熊は動物ではなくて“けもの”である。相模原勤務となって所長車を担当するようになったのもこのような生活体験からくる不思議な安定感の故であろうか。科学が基礎におく論理的思考方法を自らの人生やこころの問題に敷衍することには多くの人が躊躇するように,相模原にいても春はタケノコやうどを秋になればじねん薯を探してみんなに振る舞う高成さんのような人の感性こそ求められているものである。酒でも飲みながら岩手に帰った高成さんの話を伺いたいものである。ほんとの熊よ逃げろ。
(よこた・りきお)
|
|
|
---|
|
---|