- Home page |
- No.197 目次 |
- 研究紹介 |
- お知らせ |
+ ISAS事情 |
- はるか初映像 |
- でっかい宇宙のマイクロプロセス |
- 東奔西走 |
- 小宇宙 |
- いも焼酎 |
- 編集後記 |
- BackNumber |
さる7月26日(土),恒例の宇宙科学研究所一般公開が行われた。台風が日本列島を直撃という事態と重なり,出足が心配されたが,人々の宇宙熱はすごく,1万400人(主催者発表)が相模原キャンパスに溢れた。今年の目玉は何といってもさる 2月12日にデビューした M-Vロケットとそれが軌道へ運んだ衛星「はるか」であったが,輝かしい成果を治めつつあるX線天文学や磁気圏プラズマ物理学の展示も人気があり,ミニミニ宇宙学校や大気球,将来計画とともに,熱心なQ&Aの姿があちこちで展開された。今年の異色コーナーとしては,PLANET-Bの展示のそばの「あなたの名前を火星へ!」が挙げられる。小さな机の上のレポート用紙に名前を登録すれば,マイクロフィルムにインプットされて来年7月打上げのPLANET-Bに貼りつけられ火星まで飛んで行くとあって,大勢の人々が群がって名前を記入していた。それにしてもこの悪天候にも拘わらずこんなに沢山の人々が駆けつけるとは!1年に 200億円余の税金を投入しているための関心だけではない。日本人も宇宙が好きなのである。さる7月4日,アメリカの火星パスファインダーの着陸の際に,NASA/JPLのホームページは7億人以上がヒットしたと言う。文部省も私たちも日本人の宇宙への期待を余りに過小評価してはいまいか。一般公開に集められたエネルギーをもっと国づくりに生かしていきたいものである。
(的川泰宣)
|
|
---|
- Home page |
- No.197 目次 |
- 研究紹介 |
- お知らせ |
+ ISAS事情 |
- はるか初映像 |
- でっかい宇宙のマイクロプロセス |
- 東奔西走 |
- 小宇宙 |
- いも焼酎 |
- 編集後記 |
- BackNumber |
西暦2000年に打上げ予定のASTRO-E衛星の開発は,現在構造試験モデルの段階に進んでいます。6月30日から一週間は,試験体を宇宙開発事業団つくば宇宙センターの総合環境試験棟に移し,衛星本体および搭載各要素の音響試験が行なわれました。ASTRO-Eは打上げ状態での高さが約 5m と,宇宙研では例を見ない大型衛星であるため,宇宙研で行われる組立や試験作業はあまり場所に余裕が無い状態で行われています。しかし,H- IIで打ち上げる衛星を同時に複数開発することができる宇宙開発事業団の設備はすべてにおいて大きく,作業は開梱から設置・試験・撤収と良好な環境下で非常に順調に進行しました。今回の試験で用いた建物で同時に開発が進められている事業団の「ADEOS- II」や「ETS-V II (きく7号/おりひめ・ひこぼし)」と並べると,ASTRO-Eですらこじんまりとして見えます。しかし,かえって機能が凝縮されているようにも感じられるのはおもしろい事です。
試験は,打上げ環境を模した45秒間の音響を23秒ずつ2日に分けて加える,という手順で行われました。その結果,衛星本体には特に目につく不具合は生じていない事,および各部の振動データについてもほぼ予定通り取得できた事を確認しました。音響によって生じる振動等の詳細は,今後の解析により明らかになります。
(尾崎 正伸)
|
|
---|
写真1 実験システムの外観
(橋本樹明)
|
|
---|
- Home page |
- No.197 目次 |
- 研究紹介 |
- お知らせ |
+ ISAS事情 |
- はるか初映像 |
- でっかい宇宙のマイクロプロセス |
- 東奔西走 |
- 小宇宙 |
- いも焼酎 |
- 編集後記 |
- BackNumber |
(山下雅道)
|
---|
|
|
---|
|
---|