宇宙科学談話会

ISAS Space Science Colloquium & Space Science Seminar

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3.6m分割望遠鏡による静止光学観測用イメージャの検討

水谷 忠均(Tadahito Mizutani)
宇宙航空研究開発機構 研究開発部門

災害等の緊急を要する状況において、衛星画像はそのレイテンシ(観測要求からデータ配信までの時間)の限界から活用範囲は限定的なものになる。提案する静止観測衛星では、このレイテンシ、すなわち時間分解能を最小化することを技術面の特長としている。一方で、静止軌道からの地球観測で実用的に十分な空間分解能を得るためには大型の望遠鏡が必要であり、技術の飛躍が必要となる。具体的には口径3.6mの光学望遠鏡を含む光学センサの技術成立性を検討中である。JAXA研究開発部門では、地上の大型望遠鏡開発で主流となっており、また、今年打ち上げが予定されているNASAのJames Webb Space Telescopeでも採用されている主鏡分割方式に注目し、宇宙機搭載の分割望遠鏡に必要となる技術について研究開発を進めている。

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