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大気球実験B12-01 終了

2012年6月3日(日)午前4時55分に、宇宙線反粒子検出器「GAPS」のプロトタイプの性能評価を目的とした B12-01実験(日本側研究代表者:JAXA宇宙科学研究所 福家英之助教)として、2012年度第一次気球実験の初号機を連携協力拠点 大樹航空宇宙実験場より放球しました。この気球は満膨張体積 100,000m3(直径 63m)の大型気球で、およそ毎分300mの速度で上昇しました。
放球直後よりプロトタイプ測定器を動作させ、評価データの収集を行いました。気球は放球3時間10分後に大樹航空宇宙実験場東方約135kmの太平洋上において高度31.2kmに達し、その後11時05分に指令電波により切り離した気球および制御機器部は、大樹航空宇宙実験場東方約40kmの海上に緩降下し、11時55分までに回収船によって回収されました。

GAPS(ギャップス)は、宇宙線反粒子の高感度探索によってその起源に迫り、超対称性粒子などの宇宙を満たす暗黒物質の候補の対消滅の兆候を探ることを主目的として日米国際共同で推進されている実験計画です。本実験は、数年後の実現を目指す南極を周回する大気球による長期間の本格的な科学観測に先だって、GAPSの各構成要素の評価モデルで構成したプロトタイプ測定器を飛翔させ、気球の飛翔環境における基本性能の評価を目的としたものです。気球飛翔中の評価データの取得は予定どおりに行われ、その間、半導体検出器の評価データや熱計算モデルの評価データや宇宙線バックグラウンドなどの環境データを取得することに成功しました。今後は、得られたデータの解析を進め、本格観測に向けた測定器の開発や詳細設計に反映することになります。

放球時の地上気象状況は、天候:曇り、風速毎秒1.0 m、気温:摂氏7度でした。

放球台にセットされる観測装置と、JAXA格納庫内にてヘリウムガスを充てんされた大気球。

スプールから解放され立ち上がる大気球

2012年6月4日

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