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2012年度第一次気球実験の実施について

【実験期間】5月28日(月)〜6月23日(土)(実験予備期間を含む)
【実験場所】大樹航空宇宙実験場(北海道広尾郡大樹町)

B12-01 宇宙線反粒子検出器GAPSのプロトタイプ性能評価

宇宙線反粒子の高感度探索によってその起源に迫り、超対称性粒子などのダークマター候補の対消滅の兆候を探ることを主目的に、GAPS計画を推進している。本実験ではGAPSのプロトタイプ測定器を飛翔させ、その基本性能を評価する。特に、Si(Li)型半導体検出器の真空対策の実証とノイズレベルの測定、Si(Li)の冷却機構の評価、バックグラウンドレートの測定を行い、南極気球実験に向けて不可欠な技術実証を目指す。

B12-02 小型タンデム気球システムの飛翔性能評価

スーパープレッシャ一気球とゼロプレッシャ一気球を組み合わせたタンデム気球は、長時間飛翔が可能な飛翔体である。高度35kmに重量100kgの搭載機器を飛翔させるシステムの構築を最終目標とし、本実験では、体積15,000m3のゼロプレッシャ一気球と、体積3,000m3のスーパープレッシャー気球からなる小型タンデム気球を飛翔させ、放球方法の確立、バラストを用いない浮力補償の実証、飛翔環境における耐圧性能の確認を目指す。

2012年5月25日

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