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大気球実験B11-04 終了
2011年8月30日(火)午前4時40分に、小型実験用再突入システムの大気球からの落下試験を目的としたB11−04実験として、2011年度第二次気球実験の初号機を連携協力拠点 大樹航空宇宙実験場より放球しました。この気球は満膨張体積100,000 m3の大型気球で、およそ毎分300mの速度で上昇しました。
放球2時間20分後に、 大樹航空宇宙実験場南南東約20kmの太平洋上において、高度37kmに達したところで気球から投下されたアポロ型カプセルの供試体は、遷音速に達したのち、パラシュートを開傘して海上に緩降下しました。その後7時15分に指令電波により切り離した気球および制御機器部は、大樹航空宇宙実験場南東約30kmの海上に緩降下し、8時25分までに回収船によって回収されました。
宇宙からの回収機において、よく用いられる形状であるアポロ型は、超小型衛星の宇宙実験の回収機能を持たせる小型実験用再突入システムや、宇宙ステーションからの物資回収機(HTV−R)などのシステムにおいて検討されている機体形状です。
本実験は、このようなアポロ型の回収機体の、遷音速域での動的不安定性の挙動についての基礎的なデータを収集するとともに、それをリアクションコントロールジェットにより制御することを目指したものです。
大気球からの自由落下を利用した飛行は予定どおりに行われ、その間、機体姿勢および運動に関わるデータを取得することに成功しました。今後は、このデータを解析することにより、基本的挙動の理解とともに動的不安定時における姿勢制御の理解を深めることになります。
放球時の地上気象状況は、天候:曇り、風速毎秒0.5m、気温:摂氏15度でした。
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2011年8月30日