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大気球放球実験2号機成功!

2008年9月5日(金)6時19分に、大気球実験システム実証試験(その2)を目的としたB08-02実験として、2008年度第2次気球実験の2号機を連携協力拠点大樹航空宇宙実験場より放球しました。

この気球は満膨張体積300,000m3の日本最大級の大型気球であり、およそ毎分330mの速度で正常に上昇しました。気球は十勝沖を飛翔させ、放球2時間40分後に大樹航空宇宙実験場東北東約40kmの海上において高度41.2kmで水平浮遊状態に入りました。観測器は、9時03分に指令電波を送信し気球から切り離し、大津沖東方約30kmの海上にパラシュートで緩降下させ、ヘリコプターによる捜索の後、10時前に回収船によって回収されました。

本実験の目的は、大樹航空宇宙実験場における大気球の放球、管制、回収という大気球実験システムの健全性を検証することで、所定の機能、必要なデータが十分に確保できました。

8月23日に実施したB08-01実験とあわせて、今回の実験の各段階でのプロセスを精査し、大樹航空宇宙実験場で今後予定される様々な大気球実験を安全で確実に実施できるよう実験体制に万全を図っていく所存です。

放球時の地上気象状況は、天候:晴れ、風速:毎秒1m、気温:摂氏17度でした。

ヘリウムガス注入

ヘリウムガス注入

放球1

放球直後

放球2

上昇中の大気球

2008年9月5日

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