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大樹航空宇宙実験場での大気球放球実験初号機成功!

2008年8月23日(土)6時02分に、大気球実験システム実証試験(その1)を目的としたB08-01実験として、2008年度第2次気球実験の初号機を連携協力拠点大樹航空宇宙実験場より放球しました。本号機は、同実験場における大気球放球の第1号機でした。

この気球は満膨張体積100,000m3の大型気球であり、およそ毎分300mの速度で正常に上昇しました。気球は、放球1時間55分後に広尾沖東方約60kmの海上において高度33.5kmで水平浮遊状態に入りました。気球が海上を西方に進行した後、9時15分に指令電波を送信し、観測器を気球から切り離しました。観測器は、襟裳北東の沖合約30kmの海上にパラシュートで緩降下し、ヘリコプターによる捜索の後、12時10分までに回収船によって回収されました。

本実験の目的は、大樹航空宇宙実験場における大気球の放球、管制、回収という大気球実験システムの健全性を検証することで、所定の機能、システムの検証ができ、必要なデータが十分に確保できました。

今回の実験の各段階でのプロセスを精査し、大樹航空宇宙実験場で今後予定される様々な大気球実験を安全で確実に実施できるよう実験体制に万全を図っていく所存です。

放球時の地上気象状況は、天候:曇り、風速:毎秒2m、気温:摂氏13度でした。

ヘリウムガス注入

ヘリウムガス注入

大型放球装置とゴンドラ

大型放球装置とゴンドラ

放球点へ小型、大型放球装置同時走行開始

放球点へ小型、大型放球装置同時走行開始

気球立て揚げ

気球立て揚げ

放球1

放球2

放球

2008年8月25日

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