宇宙航空研究開発機構 サイトマップ

TOP > 活動内容 > 宇宙工学 > 深宇宙通信技術

宇宙工学

深宇宙通信技術

深宇宙通信技術

1億キロメートルというスケールの彼方の探査機を遠隔制御し、大切なデータを地上にもたらすため必要なのが深宇宙通信技術です。

通信技術が探査機と我々を結びつけなければ、目に見えない探査機は存在しないのと変わりません。また、これからの深宇宙通信技術はただ探査機の「声」を地上へ届けるだけでなく、探査成果の質と量へ貢献しなければなりません。金星探査プロジェクトから新型搭載通信機(X帯ディジタルトランスポンダ)を実用化するのを皮切りに通信技術の変革が始まります。探査機側に信号再生機能を取り込んだ測距方式の導入、宇宙環境に耐える高・低利得搭載アンテナ技術(平面アンテナ、誘電体レンズアンテナ)、Ka帯を超える高い周波数の電波利用を支える超高安定発振器の開発、より強力な誤り訂正能力を発揮する符号方式(ターボ符号や低密度パリティ検査符号)導入と更に微弱で低品質な信号を捉えて逃さない次世代地上局通信システムの開発などが進行しています。これらは臼田局の後継となる次世代深宇宙局に注ぎ込まれる通信技術の核となって探査機の未来を拓きます。

関連リンク