Category: Operation
Posted by: IKAROS
たびたびご無沙汰しております,Y2です.
月1回ペースで何か書くと宣言していましたが,かなり日が経過して
更新を年度末ギリギリまで引き延ばしてしまいました.申し訳ありません.


さて,下記のJSPECホームページにて
「IKAROSデモンストレーションチームの解散」についてお知らせしております.
http://www.jspec.jaxa.jp/hottopics/20130328.html

IKAROSの次の計画である「ソーラー電力セイルによる外惑星領域探査計画」を加速するため,
一度IKAROSの成果を整理してまとめる必要があり,終了審議という形をとりました.
ここでまとめた成果も反映させて,次期ソーラー電力セイル計画に向けた研究開発を
今後IKAROSチームのメンバーを中心としてさらに本格的に進めていきます.

この次期計画の研究開発の中においてIKAROS運用の継続は非常に大きな価値を持っており,
次年度でも引き続き研究ベースで実施するため,現在調整を進めています.

初夏に予想される二度目の冬眠明けで再び電波を捉えられれば,
ビーコン運用により,さらに長期的な姿勢・軌道情報の取得が期待できます.
さらに電波状態がよくテレメトリデータを取得できる状態になれば,
セイルの画像や薄膜太陽電池の発電性能などの詳細なデータを取得できる可能性もあります.
前回の冬眠明けの運用では取得できなかったこれらのデータが取得できれば,
これまで打ち上げから約1年分しか評価できていなかった
セイル膜面の機械的な劣化・形状変化や薄膜太陽電池の発電性能の経年変化が
一気に約3年分まで評価できることになります.
約15年の長期にわたるミッション期間を想定している次期計画において
このような長期にわたったデータの評価は重要な情報となります.

世界で唯一無二のソーラー電力セイルから少しでも発展的な情報を引き出し
次期計画に反映するため,IKAROS運用はぜひとも継続したいと考えています.


次期ソーラー電力セイル計画に向けた研究開発については,
これまでも運用と並行して着々と進めてきてきました.
その主な活動の一つとして,次期計画に向けたセイル・展開機構などの試作を進めています.
外惑星探査に向けたソーラーセイルのサイズはIKAROSの約15倍となり,
薄膜太陽電池がセイルのほぼ全面にわたって貼り付けられることになります.
これらの違いによって新たな対処すべき課題がいくつか出てきており,対策が必要となります.

・IKAROSではベースとなるポリイミドフィルム上に
 薄膜太陽電池などの搭載デバイスを部分的に配置していく方法をとりましたが,
 搭載デバイスが大部分を占める次期セイルでは,これらのデバイスをユニット化して
 ユニット同士をパッチワーク的に接続していくようにするほうが作業ロスが少なくなります.
 このような方法で,製作精度を保ちながら大型セイルを製作する手順を確立するため,
 まずはIKAROSクラスのサイズで試作を行っています.

・IKAROSに対してさらに薄膜太陽電池の軽量化を進めていますが,
 それでも次期セイルの重量はIKAROSの15倍以上の重量になる見込みです.
 打ち上げ時の加速の中でもこのセイルを保持し,
 さらに軌道上で確実に展開するための「展開機構」の改良も進めています.

・セイルのサイズ・折数が増えて,さらに薄膜太陽電池の厚みの影響が出てくると,
 セイル収納時に「巻きつけの内外周差」の問題が出てきます.
 カレンダーをくるくる丸めると先端の位置がずれてきますが,
 これを蛇腹状に折り畳んだセイルでやってみると,先端位置ではなく折線がずれるのです.
 (ペーパークラフトをお持ちの方は,ぜひ試してみてください.)
 このような折線のずれを抑えながら巻きつける方法を,大きなセイルを使って実験をしながら
 いろいろ検討してきました.この検討に基づいて新たなセイル収納装置を開発し,
 試作したセイル・展開機構と合わせて,今後本格的に巻きつけ実験を進める予定です.


研究以外の話題も日記っぽくいくつか紹介しておきましょう.

・「ソーラーセイルによる深宇宙探査・航行技術の実証的研究」という研究題目で
 津田さんが宇宙科学振興会の「第5回宇宙科学奨励賞」を受賞されました.
 授賞式にはIKAROSチームメンバーも連れだって参加させていただきました.
 授賞式の後に久しぶりにチームメンバーで飲みに行けたのが個人的には嬉しかったです.
 はやぶさ2等で非常に多忙なメンバーが多い中,奇跡的な人数の揃いっぷりでした.

・TVの取材で,セイル折りたたみの作業風景の撮影やインタビュー撮影などがありました.
 IKAROS特集を組んでいただいており,4月中旬に放送される予定です.たくさん噛みました.

・IKAROS打ち上げ時に在籍していた川口研究室の学生さんは,みな卒業となってしまいました.
 長く一緒に頑張ってきた同志でもあり,ついついしんみりしてしまいます.
 卒業してもみな宇宙開発関係の道に進むそうで,
 IKAROSの経験を生かして大活躍してくれると確信しています.
 残った学生さんたちにも,セイルの製作・取扱いのノウハウなど,しっかり引き継いでいます.


あと,遅くなりましたが,前回話題にしましたバレンタインデーの贈り物の紹介がまだでした.
↓ ↓ ↓
20130330-Valentine2013_1.jpg
お手紙もたくさんいただきありがとうございました.じっくり読ませていただきました.
20130330-Valentine20132.jpg
みなさま本当にありがとうございます.
箱を開けたらイカロス君たちがいっぱい,みたいなチョコとかいろいろあったのですが,
写真におさめる前に私たちの胃におさまってしまいました.申し訳ありませんm(_ _)m


みなさまの応援もぜひ今後とも継続していただけますと幸いです.
そのためにも,当ブログで定期的に情報発信していければと考えております.
私ばかり書いてもつまらないですし,Oさんを見習って
「あ,あのぉ,ちょっといいですか?」とチームメンバーにお願いしていこうと思いますので,
みなさま,ブックマークは消さないようによろしくお願いします!(Y2)


3/29のIKAROS
太陽距離: 1.00AU
地球距離: 282,764,318km, 赤経=-8.2°, 赤緯=-5.8°
金星距離: 0.60AU(89,339,026km)
姿勢: スピンレート=**rpm,太陽角=**°

Today's IKAROS
Sun Distance: 1.00AU
Earth Distance: 282,764,318km, RA=-8.2deg, Dec=-5.8deg
Venus Distance: 0.60AU(89,339,026km)
Attitude: Spin Rate=**rpm, Sun Angle=**deg
Category: Operation
Posted by: IKAROS
ご無沙汰しております,Y2です.

IKAROSのことはここ4,5年くらい,1日たりとも頭に浮かばない日はありませんでしたが,
「バレンタインデーがIKAROSの打ち上げ1000日目というめでたい日です.(ry」
(=何かブログで書けよ)
というメールが昨晩Y3さんから来るまで,うっかりして気づきませんでした.

そうです,おかげさまでIKAROSは,今日で打ち上げから1000日目を突破しました.

設計寿命が半年=180日だったIKAROSがここまで(おそらく)無事でいられるなんてことは
打ち上げ前には全く予想していなかったことでした.
webデザインされた方もそうだったのか,イカウンターが飽和してしまっていますね.
何とか対応をお願いしておきます.
一方でIKAROS運用室には,以前にも紹介しましたがIKA-METERなる応援グッズがあります.
http://www.isas.jaxa.jp/home/IKAROS-blog/?itemid=951

さすがです,こちらはしっかり4桁あります.ということで記念に撮影しておきました.
20130214-IKA-METER1000.JPG

逆スピン運用からもう500日近くたってるのですね.ちょっと意外でした.
打ち上げから1000日,いろいろな挑戦をしてきたIKAROSには,
日付を聞いただけで,「あのときIKAROSは」と思い浮かぶ日がたくさんあります.
個人的には,5.21, 6.9, 6.14, 6.19, 7.5, 9.6, 10.18あたりに強烈な印象があります.
みなさんも思い浮かぶでしょうか? (7.5は知名度が低いので何も浮かばないかもしれません.)

次は,初夏あたりの冬眠明けの日付が記憶されるようになるのでしょうか.
さらに航海日誌が2000日を記してくる頃には,IKAROSはぐっと地球に近づいて
たくさんデータが取れるようになる可能性もあります.
まだまだこれから,記録だけでなく記憶に残る運用を続けられれば,と思います.


さて,今日は1000日記念&バレンタインデーということで,
チョコレートなどの贈り物がたくさん届きました.
わざわざ相模原まで渡しに来てくださった方もいらっしゃいました.
イカロス君,イカロスチームともども感謝しております.
昨年もそうでしたがイカロス君は冬眠中ですので,運用チームで消費させていただきます.

冬眠中でなかなか情報も出せていない中でも
こんなに暖かく応援していただき,本当にありがとうございます.
今後のIKAROSにも,ぜひ注目していただければと思います.(Y2)


2/14のIKAROS
太陽距離: 1.07AU
地球距離: 297999399km, 赤経=-47.4°, 赤緯=-19.0°
金星距離: 0.35AU(53083163km)
姿勢: スピンレート=**rpm,太陽角=**°

Today's IKAROS
Sun Distance: 1.07AU
Earth Distance: 297999399km, RA=-47.4deg, Dec=-19.0deg
Venus Distance: 0.35AU(53083163km)
Attitude: Spin Rate=**rpm, Sun Angle=**deg
Category: Operation
Posted by: IKAROS
こんばんは.Y3です.

前回のOさんのコメントに合わせて
約1か月ぶりのブログ更新の大役を仰せつかりました!
(無茶ブリを防ぎきれなかったとも言う…)

最近はIKAROS運用もないので,中々書くことに困りますが,
今回私はたまたま1/30-31に臼田観測所に
出張に行ってきたので,この場をお借りして
ご報告とさせて頂きます.

今回が,私にとって人生初の臼田出張と
なったわけですが,まあ当然のことながら
アンテナがデカい!!!64mて!!
正直笑っちゃいました(笑)

観測所に到着して,TAXIを降りて,まず写真撮影!
大き過ぎて(かつ寒すぎて)目の錯覚を起こしつつも,
なんとか激写しました.


初日は移動だけだったため,本格的な作業は翌日朝から.
今回の出張の目的は2つありました.

① 臼田の管制室に設置してある,
IKAROSのスペアナデータ取得用PCの
中身のデータのバックアップを取ってくること
② 臼田での運用の様子を理解し,
今後の運用にフィードバックすること


②について,説明して下さったのは,
臼田局に常駐されているUさんという
ベテランの職員の方で,昔は軌道決定など,
ご自分でバリバリ計算を回されていたという凄い方でした.

私の研究分野も遠からずのところがあり,
Uさんご自身の経験談など聞かせて頂き,
とても有意義な時間を過ごさせて頂きました.

もちろん,臼田局のことも事細かにご説明頂きましたYO!
相模原の管制卓と臼田側との連携の取り方など,
いつもは頭の中のイメージでしかなかったものが,
ようやく現実のものとして,私の頭にインプットされました.
これで今後の運用でも,臼田側の運用者の動きが
手に取るように分かる!?かもしれません.

また,アンテナの駆動装置を見せて頂いたり,
アンテナの歪み補正の方法を教えて頂いたり,
本当にためになることばかりでした.


また,管制室には運用者の方々もいらっしゃって,
この業界ではもはや伝説となりつつある,
あの「はやぶさ」を発見されたK野さんにお会いしました!

IKAROSの運用でも良くお世話になっており,
声だけは何度もお聞きしていたのですが,
生身のK野さんにお会いするのは
初めてだったのでとても感激しました.

ちなみに,2012年9月6日の運用で,Y2さんと共に
電波の異変に気付いてくれたのもK野さんです.
はやぶさだけでなく,IKAROSも見つけて頂いて…
本当にありがとうございました!!


また,K野さんの後継者であるK村さんを始め,
他の運用者の方々にもお会いしました.
皆さん,これからのIKAROS運用,お願いしますね!!

今回の出張では臼田局の事務のSさんにも
とてもお世話になりました.
本当に何から何までありがとうございましたm(_ _)m


ところでK野さんやSさんは,このIKAブログをいつも
楽しみにして下さっているとのこと.
ファンの方々のありがたい声もありますし,
これはもう月一どころか,
より高頻度で更新しなくては…?

はい,頑張ってIKAROS運用者の皆さんと調整します!
ということで,次回の更新は1ヶ月以内を目指したいと
思います~おったのしみに~!

いやーまた長く書き過ぎたな…(Y3)


02/02のIKAROS
太陽距離: 1.08AU
地球距離: 300513432km, 赤経=-58.7°, 赤緯=-21.3°
金星距離: 0.36AU(53962942km)
姿勢: スピンレート=---rpm,太陽角=---°

Today's IKAROS
Sun Distance: 1.08AU
Earth Distance: 300513432km, RA=-58.7deg, Dec=-21.3deg
Venus Distance: 0.36AU(53962942km)
Attitude: Spin Rate=---rpm, Sun Angle=---deg
Category: Operation
Posted by: IKAROS
あけましておめでとうございます.

昨年の暮れに,IKAROSと分離カメラが世界記録に認定されたことについて,
イカロス君からコメントするように催促されていましたが,年末の忙しさで
なかなか更新できずに申し訳ございませんでした.
(イカロス君は本当に何の前振りもなく無茶ブリをします・・)

1. 最初の惑星間ソーラーセイル宇宙機「IKAROS」
世界初のソーラーセイルをだれが実現するか2000年以降に本格的な競争と
なりました.米国惑星協会やNASAのミッションが相次いで不首尾に終わり,
IKAROSにチャンスが回ってきたという形になりましたが,IKAROS計画は
打ち上げが近づくまで公表しませんでした.
出し抜かれるのを避けたかったためです.
IKAROSは大型ソーラーセイルを見据えた仕掛けを多く取り入れ,
深宇宙で正確にソーラーセイルの性能を評価することを目指していました.
超小型の地球周回のソーラーセイル実験機であればもっと早く開発できる
かもしれません(もっともIKAROSの開発期間も2.5年と非常に短く,
後発での逆転は難しいと思いますが・・),
太陽系大航海時代に向けてソーラーセイル技術に目いっぱい挑戦しつつ,
世界初のソーラーセイルを実証できたことを誇りに思います.

2. 最小の惑星間子衛星 「DCAM1とDCAM2」
宇宙機から物体を切り離せば何でも子衛星になるわけではありません.
分離カメラはIKAROSと通信をすることが子衛星の根拠となっています.
はやぶさで言うと,MINERVAがこれに該当します.
MINERVAも分離カメラもミッション成否には直接は影響しませんが,
強烈なインパクトのある画像を送るという点で同じです.
もしMINERVAをうまく放出できて,小惑星表面の撮影に成功していたら,
2005年の段階ではやぶさのミッションはもっと知れ渡っていたでしょう.
この経験も踏まえて,IKAROSでは分離カメラを2台搭載し,セイル展開画像
を何としても取得するという意思を込めました.
IKAROSの画像は狙い通り世界をあっと驚かせることに成功しましたが,
それだけではなく,ソーラーセイルの研究にも大いに役立っています.
分離カメラははやぶさ2にも搭載される予定です.お楽しみに!

イカロス君とDCAM1ちゃん,DCAM2くんも自分たちの活躍が世界記録として
認定されてさぞ喜んでいると思います.
きっと近いうちに3人で世界記録についてお話してくれると思います.
(無茶ブリ返し・・)


IKAROSは昨年11月22日までに再び冬眠モードに移行しました.
次の冬眠明けは初夏だと予測しています.
今後,運用を実施するかどうかは確定していませんが,
少なくとも,今年度の運用はありません.
(前回の冬眠明けを予測できたことで,精度が向上し,
 冬眠中に運用を行う必要もなくなりました・・)

一方でIKAROSの成功を受け,ソーラー電力セイル探査機の検討が着々と
進んでいます.このブログの更新を続けてIKAROSおよび次期計画の状況
について報告していきたい(月1回ペース?)と思います.

今年もよろしくお願いいたします(O).
Category: Operation
Posted by: IKAROS
 先週に引き続き木曜運用ということで,本日もビーコンの確認をしました
かくいう私はいつ以来の登場でしょうか?アーカイブを遡ってみましたが,私の名前を発見できず途中で諦めました.もしかしたら1年ぶりくらいでしょうか?

 本日も電波の受信状態が非常に悪く,心眼ならぬ神の目でみてビーコン情報を読み取りました.
え?
神の目って私じゃないですよ.実は私,1日中会議や打ち合わせで運用に出れなかったんですよ.IKAROSの様子はどうかなぁーってずっと気にしてましたけど.そうしたら,とあるOさんという方から電話が来ましてですね.「ブログ書いてくんない?運用の状況は後で教えるから」って

「え?ちょっと,もr..」

「ぶちっ プープープー」


 じゃあ,録画してあるスペアナ映像からビーコン情報を読み取るか!と,思ったのですが,思っただけでした...
 既に別の人が書いているかと思いますが,IKAROSがビーコン運用をするようになってから,臼田にあるスペアナの画面をずっと録画しているいます.もう,何テラバイトのデータになっているのですかね?何かあったときは,いつでも見直してビーコン内容を読み取れるように.電波の受信強度や中心周波数もデータとして保存していますから,それで足りるのですが,万が一のためのバックアップです
 頑張るIKAROSのためにバックアップは欠かせません.

 そんなんでY2さんから情報をもらって運用結果を確認してみると,情報としては少ないのですが大変貴重なデータで,いろいろ推定することができます.特に姿勢や軌道を研究している人がみたら,将来のソーラーセイルミッションのために非常に有意義でワクワクするデータだと思います.ここで全てのデータを報告できないのが残念ですが.

 はやぶさのようなドラマティックなこともなく,冬眠から目覚めて見つかったIKAROSですが,ここまで飛び続けてくれると感慨深いものがありますね.もう太陽の周りを3週目に突入です.
 今は地球との距離も2AUに近く,アンテナの向きも決して良いとは言えないので,ビーコン運用ですら大変な状況ですが,こうなったらはやぶさ2が打ち上るまで頑張ってもらうしかないですね.
 私もできる限り運用に参加したいと思います.

 ここで,最近のブログを振り返ってみると..ながい...ながいですね.何のブームなんでしょうか?
T2さんのブログをワードは貼り付けたら1148文字と表示されましたよ!
それ以上書けってことですか?!

 (このじてんで1053文字)

 そういえば,さいきんIKAROSがつぶやいてないですね.ビーコン送ったり,コマンドに答えてくれているので大丈夫だと思いますが,寝ぼけてるんですかね?ちゃんと目覚ますように次は何か強烈なコマンドでも送ってみてください(>Y2さん)

 ここで1172文字なので任務完了

皆さんの応援あってのIKAROSなので,これからも応援よろしくお願いします!(H)




10/25のIKAROS
太陽距離: 0.88AU
地球距離: 276778131km, 赤経=-156.7°, 赤緯=-7.7°
金星距離: 0.98AU(146340972km)
姿勢: スピンレート=**rpm,太陽角=**

Today's IKAROS
Sun Distance: 0.88AU
Earth Distance: 276778131km, RA=-156.7deg, Dec=-7.7deg
Venus Distance: 0.98AU(146340972km)
Attitude: Spin Rate=**rpm, Sun Angle=**deg
Category: Operation
Posted by: IKAROS
本日の運用でもIKAROSの電波をきちんと確認でき
ビーコンによって状態確認を行いました.
もちろん,地球から非常に遠いこともあり,
電波が弱いため,ビーコンの解読には「神眼」が必要ですが
しばらくお休みしていた私の眼も慣れてきたのか
きちんと解読できております.
多少解読ツールを改善したおかげでもありますが.

あと,本日は,IKAROSの中の時計と地上(管制)の時計を合わせる
という運用を行いました.
「何時何分に○○を実行してください」というコマンドがあるのですが
それを正確に実行するためには,IKAROS内のタイマと実際の時刻との
同期が必要になります.
これを行うことにより,より安心して運用ができるようになります.

見返してみれば,私がブログを書くのも7/26以来です.
まだIKAROSを探索していた頃です.
あのIKAROSからの電波の見えないスペアナを見続けていたことを考えると
今こうしてIKAROSを運用できていることに感謝いたします.
非常に丈夫なIKAROSを開発して下さったメーカーの皆様,
結果の出ない運用をずっと支えて下さった局の皆様,
そして,応援して下さっていた皆様のおかげです.
また,自画自賛になりますが,我々IKAROSチームバンザイな気分です.
特に誰よりも探索運用に関わっていたOさん,KYさん,Y2さん,Y3さんに乾杯です.

そんな私が感謝しているY2さんですが,本日私が帰宅する直前に
電話をかけてきて,あの独特の低い声で
「T2さん,本日のブログお願いしてもいいでしょうか?」
と言ってきました.
確かに,運用中に本日のブログ担当を決定していなかったのですが
てっきりY2さんが率先して書いてくださるものと思い込んでおりました.
多少戸惑いましたが,そこはナイスガイの私
「えー,今から帰って酒でも飲もうと思ってたのに」とも言わず,
「相変わらず声低いな」とも思わず,
快くひきうけ,今ここにブログを書いている次第であります.
Y3さんが,前回のブログで「ブログの更新時間もお楽しみに!(笑)」などと
かいておりますが,このように遅い時間に無茶ブリをされなければ
そこは自称IKAROSチーム一パンクチュアルな私が,このような時間に
ブログを更新する訳はありません.

あ,この際ですのでY3さんにも言いたいことを言っておきます.
すごい長いブログを書いて,次の人のハードルを上げないでください.
私は文章を書くのが下手なので,非常に苦労します.
あ,誤解の無いように言っておきますが,ブログを書くのが嫌というわけではないです.
ブログを書いて,皆様からコメントを頂くと,非常に励みになりますし,
素直に嬉しいです.
だったら,もっと真面目にブログを書けというお叱りを受けそうですが.

ともあれ,次回の運用は10/25(木)です.(T2)


10/18のIKAROS
太陽距離: 0.85AU
地球距離: 272609276km, 赤経=-163.8°, 赤緯=-4.8°
金星距離: 0.99AU(147982646km)
姿勢: スピンレート=**rpm,太陽角=**°

Today's IKAROS
Sun Distance: 0.85AU
Earth Distance: 272609276km, RA=-163.8deg, Dec=-4.8deg
Venus Distance: 0.99AU(147982646km)
Attitude: Spin Rate=**rpm, Sun Angle=**deg
Category: Operation
Posted by: IKAROS
ご無沙汰しております.Y3です.

中々運用が出来ない期間が続きましたが,
10月13日(土)にIKAROSの運用を行いました.

もはや恒例となってしまいましたが,
ブログ更新が相当に遅れてしまいました.
報告を心待ちにされていた方々,
大変,申し訳ありませんでしたm(_ _;)m

これには深い訳がありますが,言い訳するのも
ちょっと残念ですので,ここでは控ようと思います.
要は例のあの人の無茶ブリだった訳です….


少し期間が空いたものの,10月13日の運用においても,
IKAROSの電波を確認することができ,
地球から2億7千万kmも離れたIKAROSはいまだ順調に
航行中です.

10月13日の運用でも,ビーコン運用を行い,
探査機のステータスの確認を行いました.
地球距離がどんどん遠くなるにつれ,
スペアナのノイズレベルが徐々に上がってきている
こともあって「心眼!」と叫ばなければならない日が
またやってきそうです….

ともあれ,無事に冬眠モードから目覚め,
データまで取得できている現在の状況に
ただただ感謝するばかりです.

6/14のブログにも書きましたが,私は冬眠後の
IKAROSの姿勢予測を現在に至るまで行ってきました.
以前のブログの中でも書いた通り,
冬眠後,IKAROSの復帰にあたり,必要な条件は,
大きく3つありました.

①太陽角(太陽方向とスピン軸方向の間の角度)が減少すること
 ⇒IKAROSが十分な電力を発電するため
②地球角(地球方向とスピン軸方向の間の角度)が減少すること
 ⇒IKAROSと十分な通信回線を確立するため
③IKAROSの軌道を正確に予測すること
 ⇒地上局アンテナの方向を正確にIKAROSの飛んでいる方向へ
  向けるため

今回の冬眠後にIKAROSが見つかった背景には,
上記3つの条件が全て揃ったことがあります.

とりわけ③の条件については,姿勢がきちんと
予測され,さらにその姿勢を基に計算した軌道が
正確に予測されていなければなりませんでした.

これは,ソーラーセイルに特有で,太陽光圧による
加速度もきちんと考慮して計算しなければ,
軌道が正確に求まらないのです.
(それこそがソーラーセイルたる所以であるわけですが)

したがって,正確に太陽光圧を計算するための
正確な姿勢予測が必要でした.


これまでにデータのない運動も含めて
予測していたこともあり,
こんなの本当に見つけられるのか?と
自問自答をしたことも何度もありました.

無茶ブリに耐え兼ねた日もありました….

それでも常に前向きに頑張れたのは,
誰よりも復活を願って無茶ブリを繰り返した
Oさんの執念と,誰よりも運用に参加していた
KYさん,Y2さんの頑張り,
また私の姿勢を基に軌道を計算して頂いた
メーカ―の方の熱意,
そしてこのブログへのコメントや,
Twitterなどでイカロス君の復活を心待ちにして
応援して下さった皆さんのメッセージでした.

特にメッセージは,一人で解析をしていて,
心が折れかかっている時には心に沁みました.


振り返ってみると,どの一つの要素が欠けても,
今回の発見は,なかったように思います.

結果だけを見ると,華々しい成績を残してきたようにも
見えますが,はやぶさほどではないにしろ,
舞台裏では様々な苦労や苦悩があったと思っています.

これからもIKAROSプロジェクトチームが存続する限り,
このような苦労や苦悩というのは付いて回るものでしょうが,
乗り越えた時の達成感や喜びはまたひとしおです.

その達成感や喜びをこれからも皆さんと共有できるよう,
早めにブログを書くことに努めようと思う次第です(o- -o;)
ですので,これからも何卒,応援よろしくお願い致しますm(_ _)m

次回運用は,10月18日(木)です.
ブログの更新時間もお楽しみに!(笑)(Y3)



10/13のIKAROS
太陽距離: 0.83AU
地球距離: 269503403km, 赤経=-168.9°, 赤緯=-2.6°
金星距離: 0.99AU(148584683km)
姿勢: スピンレート=---rpm,太陽角=---°

Today's IKAROS
Sun Distance: 0.83AU
Earth Distance: 269503403km, RA=-168.9deg, Dec=-2.6deg
Venus Distance: 0.99AU(148584683km)
Attitude: Spin Rate=---rpm, Sun Angle=---deg
Category: Operation
Posted by: IKAROS
たびたび更新が遅れて申し訳ありません.
9/15の運用では,アンテナをLGA1に戻してビーコン運用を行いました.
レンジングやHKデータの取得は,試みていますが電波が非常に弱いためデコードできません.
しかし,何か,何とか引き出せる情報がないか,いろいろ解析を試みています.

その一つ,前回も予告していましたが,推進系を使った運用も行いました.
姿勢制御によって発生電力を確保できるように太陽の方向を向いたり,
十分な通信ができるように地球の方向を向いたりするほどの推薬は残っていませんが,
探査機本体のスピン状態を少し変化させるくらいの推薬は,わずかに残っています.

このスラスタ噴射により姿勢がどのように変わるのか調べることで,
探査機,セイルがどのような状態にあるのかある程度推測できます.

このような背景で,昨年の11月以来,約10ヵ月ぶりの噴射を行いました.

詳細は評価中ですが,少なくともセイルがちゃんと「ある」ことは確かなようです.
(セイルがちぎれて飛んでいってないか,それなりに心配していました.)
そして,推進系が壊れていないことも確かなようです.
このようなことを一次情報として,いろいろな推測が可能となってきます.


さらに,各ミッション機器を立ち上げ,カメラによるセイルの撮影も行いました.
テレメトリが取れないため画像も取得できず,撮影ができたかすら確認できませんが,
全く同じような運用を冬眠直前の昨年の12月13日にも行っています.
http://www.isas.jaxa.jp/home/IKAROS-blog/?itemid=977
同日のブログを読んでいただければ主旨が伝わるかと思いますが,
いつか十分な通信が確保できてテレメトリが取れるようになったときに向けて,
「今」のセイルの状態を撮影して残しておく「未来への贈り物」です.


このように,何とか情報を引き出すための解析のほか,
将来にできそうなことのために今できること,などあれこれ試みています.



さて,IKAROSが見つかって怒涛の10日間が過ぎました.(更新が遅れたので.)
いままでの8ヵ月に及ぶ「応答のない」探索期間は本当につらいものでした.
こどもの頃からの経験からするとこのような探し物は往々にして見つからないものですが,
うまく電波を見つけることができ,本当に嬉しく思います.多くの方のご支援のおかげです.

いつもは閑散としていた運用室にも,賑やかな議論の場が戻ってきました.
かつてのセイル展開運用や逆スピン運用の頃を思い出して感慨深くなってしまいます.
ろくに役にもたっていませんが,このIKAROSチームに所属して運用ができることを
すごく幸せに感じております.


開発期間やコストの厳しい制約の中で,成立解を見出すために妥協しながらも,
IKAROSミッションは常に高い目標を掲げ,それを成し遂げてきたと考えています.
しかし今回,というよりセイル展開成功して以来何かを達成するたび感じてきたことですが,
ひょっとしてもっと高い目標を持ってもよいのでは,とふと思うことがあります.
テストで満点をとることは素晴らしいことですが,それでは実力を測るには不十分です.
問題を作った先生にもっと難しいテストを要求しなければなりません.

昨年の春頃は,「逆スピンをやるなんて,自殺行為だ」とあきらめかけていました.
昨年末には,「冬眠から目覚めて通信なんて,さすがに難しいよね~」とフラグを立ててました.
いずれもちゃんと達成できました.その成功の背景には,ちょっとした「幸運」に加えて,
実現するための方策を丁寧に検討し対策したことが挙げられます.
そして何より,失敗覚悟でより高い目標にチャレンジしてみなければ
達成できるかどうかすらわかりませんでした.


ソーラーセイリングは世界で誰もやったことのない,轍のないミッションですので,
何がどこまでできるのか,参考になる事例がありません.
冬眠運用から明けた今,これからどうするのか.
世界初のソーラーセイルIKAROSは,やればやるほど成果が上がる最高の立場にあります.
「もう十分だ」とは思いません.もっと高い目標を立てて先に進みたいと思います.


...IKAROSが見つかって舞い上がってよくわからない文章になってしまいましたが,
要するに「もっと運用したい!!」ということです.


次回の運用は,かなり間が空いてしまいますが,10/13(土)に行う予定です.
それまで,たくさんのデータの解析を進めたいと思います.(Y2)


9/15のIKAROS
太陽距離: 0.74AU
地球距離: 250566834km, 赤経=160.4°, 赤緯=10.0°
金星距離: 0.97AU(144901422km)
姿勢: スピンレート=**rpm,太陽角=**°

Today's IKAROS
Sun Distance: 0.74AU
Earth Distance: 250566834km, RA=160.4deg, Dec=10.0deg
Venus Distance: 0.97AU(144901422km)
Attitude: Spin Rate=**rpm, Sun Angle=**deg
Category: Operation
Posted by: IKAROS
本日の運用では,LGA1からMGAに切り替えてビーコン運用に成功しました.
(イカロス君は見慣れないコマンドにちょっと戸惑っていたみたいですね)

このMGAは,IKAROSのために新たに開発した機器であり,IKAROS搭載品で
これまで出番のなかった唯一の機器でした.
今回の成功でIKAROSはすべての開発品で成果をあげたことになりました.

アンテナ切り替えにあたり,タイムラインコマンド(時刻指定コマンド)
を復活させました.また,次回の運用で推進系を使ってセイルの状態を
確認するミッションを行うために,通常のヒータ制御も再開しました.


さて,先週ついに冬眠明けのIKAROSを見つけることができました.
多数のお祝いメッセージをいただき,改めてたくさんの方々に応援して
いただいていたことを実感しました.本当にありがとうございます.

今回IKAROSが見つかった意義について述べたいと思います.

IKAROSは,太陽の光を受けて姿勢および軌道が変化します.
これはまさにソーラーセイルのメリットであるのですが,
逆に,姿勢・軌道がどのように変化するか予測できなければ
IKAROSを見つけることができないことを意味します.

もちろん,1.5年の運用実績からIKAROSの姿勢・軌道がどのように変化
するかはある程度予測することができます.
しかし,これまでは推進系を噴射して積極的に姿勢・軌道を調整する運用
をあわせて行っていたために長期間の予測は未知の領域となります.
また,臼田のアンテナで探せる範囲は非常に狭く,少しでもずれると
IKAROSを捉えることはできません.

それならば,アンテナを予測値周辺でふって網羅的に探したいのですが,
運用日数(運用費)が増えます.すでにフルサクセスを達成したIKAROSの予算
は非常に少なく,いろいろとやりくりして2週間に1回程度の運用がやっとです.

<はやぶさの探査では,軌道変化を考慮する必要はなく,
 ほぼ毎日運用できましたので,はやぶさと比べてもずっと厳しい条件ですね>

IKAROSが見つかったということは,姿勢・軌道を長期的に精度よく予測できる
ようになったことを意味します.IKAROSの運用を今年度延長するにあたり
提示した以下の研究テーマに対し,すでに大きな成果が得られたと言えます.
「IKAROSが長期間制御を行わなかった場合の運動を理解する」

ところで,改めて探索運用を振り返って,最もつらかったのは,
「何も反応がないこと」でした.

IKAROSが見つからない理由として,まずアンテナの向きが悪いことが
考えられますが,どれだけずれているか知るすべはありません.
まだ冬眠から復旧していない可能性もあります.
そもそも,故障してしまったかもしれません.
1回7時間ずつ,何か月にもわたってIKAROSを呼びかけているにもかかわらず
反応がないと,さすがに精神的にこたえます.

そんなチームを支えてくださったのは,皆さんの応援でした.
(お守り・お札もたくさん贈っていただきました)
本当に本当に感謝しています.

たくさんのお祝いをいただき,IKAROSが見つかった一番の意義は,
皆さんとまた宇宙ヨットの旅ができることだと実感しました.

「君も太陽系をヨットに乗って旅しよう!」(O)


9/13のIKAROS
太陽距離: 0.73AU
地球距離: 1.67AU(249137896km), 赤経=158.1°, 赤緯=10.8°
金星距離: 0.96AU(144329539km)
姿勢:スピンレート= ** rpm, 太陽角= ** deg

Today's IKAROS
Sun Distance: 0.73AU
Earth Distance: 1.67AU(249137896km), RA=158.1deg, Dec=10.8deg
Venus Distance: 0.96AU(144329539km)
Attitude: Spin Rate= ** rpm, Sun Angle= ** deg


P.S.
・次回の運用は9/15(土)の予定です.
・最近,相模原キャンパス内で捕まえたカブトムシが卵を産みました.
・最近,水ロケットを作って息子と一緒に飛ばしました.とても楽しいです.
・イカロス君グッズの紹介です.
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Category: Operation
Posted by: IKAROS
 IKAROS-Blog.をいつもご覧いただきありがとうございます。KYです。

 だいぶ遅くなってしまいましたが、9月8日(土)のIKAROSについて、ご報告させて
頂きます。

 平成24年1月6日までに冬眠モード(発生電力低下による搭載機器シャットダウン)に
移行したことを確認して後、今年度に入ってからは月2回の運用ペースでIKAROSが冬眠
から明けて元気な声を送ってくれないと確認する運用を続けてきました。

 そして、平成24年9月6日(木)にIKAROSらしき電波を発見し、同8日(土)にIKAROSで
あることを確認しました。

 ここまで頑張ってこれたのも、IKAROSチームの皆が決してあきらめず試行錯誤を繰り
返しながら作業を続けてきたこともありますが、支え、後方支援してくださった関係者
の皆様、そして何より応援し続けてくれた皆様のおかげです。

 この場をお借りしまして、お礼を申し上げさせて頂きます。


 本当にありがとうございました!!!

 今後は、膜面形状データ及び姿勢運動データの取得を可能な限り行い、並行して
各種解析作業を実施していく予定です。
 これらの成果は将来のソーラー電力セイル宇宙機検討に繋げていきます。

 どうか今後とも、皆様の応援をよろしくお願いいたします。





さて、9月6日(木)、9月8日(土)は現場は、実際以下のような感じでした。


【9月6日(木)】

 この日もいつもと変わらぬ始まりでした。
 運用開始1時間前頃に、その日の担当がワラワラと集まり出し、おもむろに運用前の
全体作業方針、運用手順、主な作業担当の確認が行われました。
 
 そして探索運用の始まりです。

 1回の運用時間内で探索できる方向は非常に限られているので、数パターンの考えに
基づいた探索方向を見極め、コマンド(指令)を送りつつも探索していきます。
 いつもは、一通り確認した後、別データでも確認しながら、怪しそうな信号があれば、
再度その方向に向けて同じ信号が確認できるかを確かめるのですが、運用も後半に差し
掛かった頃、この日はY2さんが血相変えて叫びました。

 「明らかにいつもの見え方と違う信号がありました。」

 確認すると、確かにいつもの信号と明らかに違うものです。
 臼田局の運用者の方にも確認しました。

 「同感です!!」

 早速、再度同じ信号が確認できるか確かめてみました。

 「やっぱりある!!」
 「確かにいつもの見え方と違うねぇ」
 「よし!!このままモニタを継続!!」

と叫んでいる裏で、みんな顔は疑心暗鬼・・・。「IKAROSではない可能性」を否定する
ための、あーだ、こーだ、あーだ、こーだが続きます。

 「他の人工衛星や探査機という可能性は?」
 「通っている軌道が皆違うので、こんなに継続して見えるはずはない」
 「近くで同じような電波を発している可能性は?」
 「アンテナが比較的上向きなので、その可能性も低いだろう・・・」


                                (...ふにゃ?)


運用が終了しても、議論が続き、残るは頼みの綱、IKAROS VLBI機器担当THさんの解析
作業による確認結果を待つのみ・・・。

 夜も更けた頃・・・。THさんが一枚の紙を持ってきてくださって。

 「IKAROSに間違いなさそうです!!綺麗に見えてます!!」

 あとは、次の運用でIKAROSからの信号が予想しているあたりに見えていることを期待
しつつ、運用作業中に何をすべきか必死に検討・準備して臨むのみ・・・。


【9月8日(土)】

 いつもよりIKAROS運用室の人が多い!!
 運用開始前の確認作業では、前日にチーム内で議論した運用作業中にやるべきこと、
運用中の様々なステップと確認事項、その確認結果がOKだった場合やNGだった場合の
次にやるべきことを再度確認します。  

 みんな、ドキドキ・・・ワクワク・・・。今日も見られるかな・・・あの信号・・・。

 不安そうな顔している人や、笑顔が絶えない人、無表情な人、いろいろです。
 でも、運用作業はたんたんと冷静に進める必要があります。

 そして運用開始。
 しばらくして、臼田局の運用者の方から音声が届きました。

 「信号確認しました!!」

 みんな大騒ぎ!!・・・とはいきません。まだまだ作業はたくさんあります。
 臼田局から発信された電波が、IKAROSから折り返されて帰ってきたのを確認した途端、
みんなの動きが慌ただしくなってきます。。。

 「スピンレートは?」
 「姿勢の状態は? 太陽角は?」
 「もうちょっと信号が綺麗に見えるように、スペアナの設定変えられないか?」

   ・
   ・
   ・
   ・
   ・

 「おおぉぉぉっ!! 綺麗に見えた!! IKAROS!! (イッカロス♪♪)」

 「これなら、ビーコン運用もできそうだね♪」 
 
 



 次回の運用は9月13日(木)の予定(もう明日)です。


( KY )


P.S.
 9月6日、8日の現場の様子は、私の記憶をたよりに書いていますので、若干大袈裟な
表現としてチーム員からクレームが入るかもしれませんが、そこは何卒ご容赦ください。

 暴走(妄想?)する前に見つかって良かったです。(いや残念・・・) 
 そろそろ、督促されてる健康診断受けにいかなきゃです。。。





9/8のIKAROS
太陽距離: 0.73AU
地球距離: 1.64AU(245539275km), 赤経=152.1°, 赤緯=12.9°
金星距離: 0.95AU(142835463km)
姿勢:スピンレート= ** rpm, 太陽角= ** deg

Today's IKAROS
Sun Distance: 0.73AU
Earth Distance: 1.64AU(245539275km), RA=152.1deg, Dec=12.9deg
Venus Distance: 0.95AU(142835463km)
Attitude: Spin Rate= ** rpm, Sun Angle= ** deg





9月8日は何の日?

 ・IKAROSチームで良かったなぁ♪と実感した日

 ・日米安全保障条約調印(1951年)