- Home page
- No.295 目次
- 退任にあたって
- 宇宙科学最前線
- お知らせ
+ ISAS事情
- 宇宙の○人
- 東奔西走
- いも焼酎
- 宇宙・夢・人
- 編集後記

- BackNumber

M-V-8号機噛合せ試験

振動試験中のM-Vロケット第3段計器部

 M-Vロケット6号機打上げ成功の余韻にゆっくりと浸る間もなく,来年2月の打上げを目指して,早くも8号機の噛合せ試験が8月23日〜9月21日の日程にて,JAXA相模原キャンパスで行われました。ご存知のように,M-V-8号機は赤外線天文衛星ASTRO-Fの打上げを目的としています。M-Vロケットとしては初めての南打ちであり,この噛合せ試験のほかにも誘導制御系のモーションテーブル試験など,初号機のときに準ずる態勢で慎重に打上げの準備を進めています。

 さて,M-Vロケットの打上げは今回で6回目になりますが,いまだ不具合の撲滅に至ることはなく,年1機程度という打上げ頻度の中での一品製作の難しさを感じています。とはいえ,さすがに大きなトラブルはなく,この噛合せ試験の中で衛星とのインターフェース試験も無事に完了し,衛星との共同作業も順調に運んでいます。10月末から,いよいよ内之浦で第1組立オペレーションが始まります。8号機の打上げは,M-Vロケットとしては初めての半年間隔打ちであり,スケジュールはとても厳しいものとなっています。しかし,「はやぶさ」「すざく」と続いた連続成功の勢いを大切に,チーム一丸となって,絶対に8号機の打上げも成功に導きたいと思います。

(森田 泰弘) 


Return

#
目次
#
宇宙の○人
#
Home page

ISASニュース No.295 (無断転載不可)