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第7回技術発表会

 さる2月15日(木),階大会議場において宇宙科学研究所の技術職員による第回技術発表会が開催され,参加者が100人近くと好評を得ることができました。発表件数は口頭発表8件,ポスター3件,ビデオ1件でした。

 内容は電気推進の高性能化と高分子材料を用いたインフレータブル構造などの基礎研究,ロケット開発初期の技術的な問題点の克服と今日の大型ロケットへの適応およびその開発,衛星設計に必要な工学技術のデータベース化,さらには昨年11月にスピッツベルゲン(ノルウェー王国)で打ち上げられたロケットのビデオを交えた実験報告など,多岐にわたる興味深いものでした。この技術発表会は各技官の仕事の成果報告を自由に行うことができる場であり,また,エンジニアとして必要なプレゼンテーション能力を磨く良い機会でもあります。今後も技術職員のみなさまの積極的な参加を期待しております。ただ,思うに,宇宙研を築き上げてこられた諸先輩方の数多くの体験談および培われてきたノウハウを聞く機会が技術発表会だけでなく,もっと多く持てたら…と。

(技術職員研修委員会) 


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INDEXについて

 INDEX (INnovative-technology Demonstration EXperiment)衛星は,オーロラの微細構造観測,次世代工学技術の軌道上実証及びインハウス技術の蓄積を目的に,2001年度冬期H-II A ロケットのピギーバックによる打ち上げを目指して開発が進められている。

 現在は,年末・年初に行われたMTM試験(写真)が無事終了し,INDEX衛星の心臓部である統合化制御装置(32bit RISKプロセッサ搭載)のPM試験が行われている。夏には旧風レーダを改修したアンテナがKSCから移設されて簡易地上局ができ,秋からはFMかみ合わせ試験へと進めていく予定です。

 計画の趣旨から衛星システム構築から様々な試験まで自らの手で行っており,関係者全員が衛星作りの難しさを身にしみて味わっています。ときには手探りに近い状況の中で,ご協力をいただいている所内の関係者の方々,献身的に働いてくれる学生達に感謝します。

(水野貴季) 


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Nozomi − Mars Express ワークショップ

 1月24〜26日3日間をかけて第1回Nozomi - Mars Express Workshop が開催されました。Mars ExpressESA2003年に打ち上げる火星探査機で「のぞみ」とほぼ同時期に火星に到着します。せっかく同時期につの衛星が火星を観測するのだから成果を最大にするために観測計画を立てる段階から協力をしようというのがWorkshopの趣旨です。参加者は両衛星搭載の観測機器の関係者に加え,「のぞみ」のプロジェクトには直接関わってはいないけれども火星観測に対して興味を持っている日本の惑星科学者などで総勢85名が集まりました。今回は第回目と言うことでまずはお互いを良く知ろう(観測機器の性能・目的だけでなく人となりも)というのを目的に初日がMars Expressの搭載機器の紹介,2日目が「のぞみ」の搭載機器説明及び観測結果紹介,3日目は大気関連,固体表面関連,ランダーのつのグループに分かれてに具体的な観測項目などについての議論を行いました。つの衛星で相補的な観測が出来る事等から予想以上に白熱した議論が続き,3日目などは時間が足りないと感じるほどでした。今回の議論を受けてCo-Iの交換を含め今後も継続して議論を続ける事となり,次回はこの秋に日本でテクニカルミーティングを来年年明けに第回のワークショップを開き,その後は毎年交互にワークショップを開催しようという事となりました。

(早川 基) 


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セレーネ計画の月ミッション運用解析センター

 月周回衛星セレーネの運用解析センターは,セレーネ衛星の管制と観測運用を行うだけでなく,得られた観測データの解析,保管,公開を行う研究センターとしての役割も持っている。このセンターは宇宙研と宇宙開発事業団の共同で設置するもので,ミッションの性格から当初は都内の大学等の敷地に設置することを目指していたが,適当な候補が見つからず紆余曲折を経て,最終的に宇宙研に設置することになった。必要な床面積は全体で約400平米である。本来は衛星運用のための建物である棟(研究センター棟)に設置するのが望ましいが,棟には現状このような広さの場所がないため,棟(特殊実験棟)4階の旧セパック室とその周辺のいくつかの部屋を使用することになった。部屋の確保にはキャンパス施設整備委員会を通じ宇宙圏研究系の協力を得た。2001年度に部屋の整備を行い2002年度から機器を設置する予定である。完成すれば,大型の月周回衛星と2機の副衛星を管制する運用センターとして,また数十テラバイトの膨大なデータを扱うデータセンターとして活動する。現在の構想ではミッション終了後もしばらくはデータセンターとして世界の月研究者の研究センターの役割を果たすことになっている。旧セパック室は1995〜1996年SFUの運用管制室として使用され,衛星回収という困難なミッションを成功に導いた部屋である。アポロ計画以来最大級の月探査ミッションであるセレーネ計画もこの部屋から是非成功に導きたい。

(佐々木 進) 


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駒場の宇宙学校

 さる2月4日(日),東京・目黒区駒場の東京大学教養学部において,宇宙学校が開催されました。大雪で苦労した1月の相模原の宇宙学校とは打って変わって天候に恵まれ,プログラムは相模原と同じでしたが多くの子どもたちをふくむ延べ836名の人々が参加され,非常に活気のある1日となりました。

 最近の宇宙学校は,小中学生が少なくなり大人の姿が目立つのが気になっていましたが,今回の駒場の宇宙学校では,小中学生が多く,非常に嬉しい1日となり,久しぶりで華やいだ宇宙学校を行うことができました。

 時間割りは,
 惑星と生命:田中(智)・黒谷
 ロケットと未来の宇宙開発 的川・橋本(正)
 宇宙の謎に挑む 高橋(忠)・松岡
という布陣で,
「宇宙に行ったオタマジャクシは無事に成長してカエルになったの?」とか
「人工衛星が隕石にぶつかったらどうなりますか?」とか
「火星探査機のぞみの次のステップはどんな観測ですか?」など
よい質問が相次ぎました。

 なお各時間のQ&Aの後で,それぞれ「私たちの太陽系」「のぞみと惑星探査」「ブラックホールをさぐる」を上映しました。

(的川泰宣) 

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カナダ宇宙庁長官の来所

 モントリオールに本部のあるカナダ宇宙庁のマック・エヴァンズ長官が,さる2月20日に来所されました。同庁国際室のステファーヌ・レッサール氏とカリーン・ドゥボン氏それにカナダ大使館のフィリップ・ヒックス氏が同行され,松尾所長はじめ数人でお会いしました。

 エヴァンズ長官は2度目の来所ですが,他の方々は初めてとあって,宇宙科学研究所の組織や成果について熱心なQ&Aが交わされました。会談の後,1時間程度キャンパス内の施設をご案内し,飛翔体環境試験棟や構造機能試験棟などを興味深く回られましたが,とりわけ「ようこう」データ解析室での小杉教授の説明には大きな関心を示されたようでした。今後の緊密な協力を約してお別れしました。

(的川泰宣) 

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