システム運用
ロケットが人工衛星を予定通りの軌道に打ち上げられるように、
打ち上げる角度やコースを決めたり、
飛んでいる途中でロケットの向きをコントロールしたり、
そんなロケットの軌道の管理をするお仕事です!

名前: 前田 行雄
(まえだ ゆきお)
専門: システム運用
実際にしている仕事はどんなことなの?
 

ロケットの軌道計算や、誘導方式の検討、打ち上げ時の誘導制御オペレーション 、新しいロケットの構想検討などをやってます。
昔は、計算機センターにある大型計算機というものを使ってましたが、現在はパソコンでたいていの計算ができてしまうんですよ。

 

子供のころはどんな子供だったの?
好きなものとか、夢中になったものは何?
 

小さい頃から小型望遠鏡で月、木星、土星、星雲、彗星などをよく観察してました。
小学校の時は、模型飛行機を作ることや星を見る事が好きでした。
中学、高校では、天文気象部、中学3年の夏に北海道まで日食を見に行ったりもしましたし、高2,3年では部の主将をやってました。そのときに先生がたを説得して学校に天文台を作ってもらいました。今も屋上にドームが光っていますよ。
天文の本、雑誌は繰り返し見ていました。そのほか、残念ながら2001年に閉鎖することになった渋谷のプラネタリウムには毎月通っていました。それと三鷹の天文台にもよく遊びに行きました。内之浦のロケット実験場まで見学に行ったこともあります、小さい頃から宇宙に興味がありました。

どうして宇宙の仕事をしたいと思ったの?
 

高校3年の時、天文を仕事にする事は無理だと感じたことがありました。東大に入学しなければダメと思っていたのです。なので将来、飛行機の整備士の様な仕事ができればいいなあと思い始めました。
東海大学に航空宇宙学科ができ、そこに入学でき、グライダーに凝るようになりました。指導教官から東大宇宙航空研究所で人を求めているとの話があり、それに飛び付きました。それまで知らなかったんですけど、宇宙の仕事って、実は公務員なんですよ。まさか自分がロケットの仕事が出来るなんて夢の様でした!

これから宇宙開発、宇宙研究はどうなるの?
どうなればいいと思いますか?
 

コンピュータの技術の発展がめざましい現在、これからどうなっていくのか、現場の私にもわからないんです。個人的にはぜひ宇宙に行ってみたいですねえ。

地球の子供たちにメッセージをどうぞ!
  アポロで受けた感激、日本で初の惑星間軌道投入成功となった「さきがけ」の打ち上げの緊張を今でも忘れることができません。又、たくさんの失敗した実験も大切な思い出です。これからみんなも「夢」に向かうときに、失敗することがあるかも知れません。失敗してつまずいても、それでも頑張ればきっとパイロットにも設計士にもなれるかもしれませんよ!

 

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