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「すざく」が捉えた銀河団の衝突と合体について

X線天文衛星「すざく」が、Abell2256という銀河団をX線で観測し、大小二つの銀河団が秒速約1500kmという高速で衝突している証拠を捉えました。この測定は、銀河団プラズマ同士が衝突・合体している現場を世界で初めて直接的にとらえたものです。
これまでプラズマ同士がこれほど激しく運動しているとは考えられておらず、プラズマの圧力だけを支えていると仮定して推定されていた銀河団中の暗黒物質の質量は、実際にはさらに大きい可能性があります。
今後このような銀河団プラズマの運動の測定を系統的に行うことで、その運動を支配している暗黒物質の総量や分布を正確に推定することができます。

本研究は、田村隆幸 宇宙科学研究所助教を中心とする研究グループによる成果です。
詳細につきましては、下記WEBページに掲載しましたのでお知らせいたします。

参考:宇宙研速報(田村隆幸助教による解説)

2011年11月24日

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