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S-310-39号機、打上げ成功!
JAXAは、オーロラ活動に伴う極域下部熱圏の力学とエネルギー収支の研究を目的としたS-310-39号機を、日本標準時2009年1月26日9時15分(現地時間1時15分)に、アンドーヤロケット射場(ノルウェー)から上下角77.5度で打ち上げました。
ロケットの飛翔及びタイムシーケンスは順調で、ヨーヨーデスピナーは発射後56秒に作動し、61秒に開頭が行われました。アンドーヤロケット射場の速報値によると、ロケットは頂点高度140kmに達した後、計画どおり観測を実施し、アンドーヤ北方海上に着水しました。
中性大気風観測のためにロケット打上げ190秒後から放出された発光雲は、地上観測地点であるトロムソ(ノルウェー)とアビスコ(スウェーデン)において約25分間にわたり撮像に成功しました。
また、同時にトロムソにおいてEISCATレーダーおよびFPI(ファブリペロー干渉計)による地上観測も行われ、ロケット飛翔領域におけるプラズマと中性大気に関する貴重な同時観測が行われました。
詳細なデータ解析は、今後日本において行われる予定です。
本日のアンドーヤにおける天候は曇り、南の風3m/秒、気温マイナス2℃でした。
本ロケット実験にご協力いただいたアンドーヤロケット射場および関係各機関に心より感謝いたします。
ロケット打ち上げ前後の全天カメラ画像(極地研究所提供)(4秒のショートバージョン) |
ロケット打ち上げ前後の全天カメラ画像(極地研究所提供)(30秒のロングバージョン) |
打上げの瞬間(撮影:アンドーヤロケット射場) |
アビスコから撮像した発光雲の様子(撮影:高知工科大学・北海道大学) |
2009年1月26日